男性フェミ

男性がフェミニズムを発信する際に気を付けて欲しいこと

Twitter等のSNSで「フェミニズム的な発信をしていこう!」と精力的に活動していた男性アカウントが、結局フェミニズムとは相容れないことを言ったりやったりしてしまって、女性アカウントから大バッシングを受けるというケースが時々起こっているようですね。

バッジを作った方とか、漫画を描いている方とか、イラストレーターの方や写真家の方等、これまで数名拝見しましたが、確かに女性アカウントの指摘は正しく、やらかした男性のほうの未熟さに原因がありました。やらかす人は概ね以下のパターンだと思います。

(1)やっていることの一部は良かった
(2)メディアを含めてチヤホヤされた
(3)発信の範囲を拡大させた
(4)ミソジニーのままの部分が露呈した
(5)非難殺到

他にも、これまでのフェミニズムのやり方を否定したり、自分なりの正しいフェミニズムをぶち上げたり、トーンポリシングをする人もチラホラといたようですが、そんなのはなんてもってのほかですね。

フェミニズムは男女比0:100でも成り立ちますが、51:49では成り立たないことが分からない人もいます。

でも、「女性差別は女性の問題ではなく社会の問題」であるからこそ、男性の発信も重要だと考えている私としては、いつまで経っても知見を深めた男性のオピニオンリーダーやアクティビストが出てこない現状は、本当に残念極まりないことです。

私自身もまだまだ学びの途中の身ではありますが、フェミニストを自称する商業コラムニスト(現在は評論家と名乗っています)としてデビューから既に3年が経過。

小さな批判はちょいちょいありますし、一部の人から批判的な見方をされていることもありますが、いまだ大きなバッシングは受けずに細々と続けて来られた立場から、少しでも後輩の役に立てば良いなという老婆心で今日は書いてみたいと思います。


(1)男性フェミニストは3つの下駄を履いている

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現代の新しい社会問題を「言語化」することを得意とし、ジェンダー、働き方、少子非婚化、教育、ネット心理等の分野を主に扱っています。社会がちょっとでも良くなることを願って、今後も発信に力を注いで行こうと思うので、是非サポート頂けると嬉しいです。