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写真嫌いがミスコンファイナリストになった話-前編-

いつも読んでくださっている皆さん、ありがとうございます☺️
今回はちょっと真面目なお話で、私の過去のことを少し。
一部の人はご存知かもしれませんが、数年前、ミスコンテストに出場していました。

皆さん、ミスコンのファイナリストというと、どんなイメージでしょうか??

自信たっぷりで、とてもキラキラした感じ??
華やかで笑顔がまぶしい美女のあつまり??

大体こんな感じでしょうか?←私はこんなイメージでした。

なんですが。

もともと私は大のカメラ嫌いでした。そして目立つことが大の苦手でもありました。
内面は、ミスコンやモデルとは真逆のところにいる人間です。

顔も美人かと言われたら決してそんなことはないですし、スタイルもそんなによくないです。コンプレックスをあげればキリがないくらい😂今でこそ、私のことを美人と言ってくれる方も、ありがたいことに時々いらっしゃいますが、これまでの人生においては貶されてきたことのほうが圧倒的に多かったです。
なので、見た目にも自分自身そのものにも自信なんてありませんでしたし、今でも当時の自分が顔を出してくることはあります。ただ、ある程度年を経たからか、そこまで気にならなくなったかな、とは思います。

とはいえ、そんなに自信のなかった私がなんでミスコンファイナリストになんてなってしまったのか(笑)

(ちなみに私が出た大会は、所謂四代大会のひとつで、世界大会とかまであるやつです)

私が書いたものが目に留まったことで、少しは励みになる人がいたら嬉しいな、と思ったので、改めて書いていこうと思います♪

写真嫌いのはじまり


上にも書いた通り、もともと写真が大嫌いでした。

まずひとつのきっかけは、見た目に関してかなり色々言われてきたこと。

高校の時の彼氏からは
「○○さんは上の上だけど自分は中の上くらいだよね」(←これを言うと「中の上ならいいやん!」と仰る方もおられますが、ポイントはそこじゃなく、敢えて比較して口に出されるというのが当時の私はとても嫌でした😅)
大学では初対面の子から
「顔セレ(※顔面セレクト・・・顔で選ぶこと)で落とされたの?」
バイト先の人たちから
「一般受けしない顔してる」「よくある顔だよね」
他の知り合いから
「最悪な体型」

などなど。
(ほかにもありますが果てがないので割愛😂)

ふたつめのきっかけは、写真と実物が大幅に違うということ。

正直なところ、たくさん言われてきたのでそもそも気持ち悪い顔なんだと思っていたんです。

「鏡の顔だってつくってるって言うし、まあそんなもんだろう」

と思ってたんですが、
色んなひとに写真を見せても「どこにいるの?」「写ってないやん」と言われて、「あ、やっぱり私写真もだめなんや」てなったのがきっかけ。

後から写真を見たときに、自分がいかにひどい見た目をしているのかを見せつけられてるような気がしてたんですよね。

ただでさえ顔が嫌いなのに、わざわざ更に気持ち悪くなった写真をみて更に嫌いになるなんて、そんな思いはしたくない!じゃあ写らないでおこう!となったわけです。

そこからは、できる限り逃げ続けました😂

写真を撮る流れになったら自分が撮る側にまわる!
自撮りなんてけしてさせない!!
と、無駄にがんばっていました。笑

そんなこんなで数年過ごしてきて、
あるとき、転機の手前、プレ転機的な出来事がおきます。

失恋

あるあるやないか!
というツッコミはさておくとしまして(笑)

大学院のころ付き合ってた人に振られました。
見た目でどうこうというわけではありませんでしたが、その人はルックスがよく、当時はたまにモデルのようなことも頼まれ、ファッションショーにもでているような人でした。

色々あり結局振られたわけですが、当時はまあ落ち込みました(笑)

(当時研究室で私の様子がおかしいと噂になっていたと後で知りました。個々のことも気に掛けてくれるとても良い研究室やったと思います)

そんななか過ごしていたある日のこと。
なんとなくInstagramをスクロールしていると、とあるミスコンテストの広告が出てきました。
そこには「賞金100万」の文字が!

当時学生だった私にはあまりお金がなく、賞金100万円という文字を見落とすはずがありません。

賞金につられて(笑)その広告をあけてみると、ミスコン出場者と、そのイベントに伴う着物ファッションショーのモデルも募集されていました。

ファッションショーのモデル。

そこで思い出した、元カレ。

そういえば奴はモデル的なこともやっていた。

ここでもしも、私がファッションショー的なやつに出られたら
なんとなく自分が感じていた引け目
私がダメだから振られたんだという気持ち
失恋以前から抱えていた劣等感
そういうものから少しは解放されるのかもしれない!と思ったわけです。

ええ、ここではまだミスコンには出るつもりは全くありませんでした(笑)←賞金に興味があっただけ。。

ミスコンって、色んな審査をするので、着替えたりする時間が必要になるんです。
その合間に行われる着物のファッションショーモデルへの応募が、人生で初めて、自分から表舞台に立とうと思ったときでした。

初のファッションショーに出るまで

ありがたいことに、人が少なかったからなのかなんなのか、書類審査に通り、そのファッションショーへの出演が決まりました。
  
いざ決まると、自分が認められたような、嬉しい気持ちと、本当に私にできるのか?という怖い気持ちがせめぎあってきました。

ファッションショーというとやはり
キレイな人がかっこよく歩くランウェイ
というイメージがあり
いざ出ないといけないとなると

「ほんまに私にできるん?」
「こんな大した特徴もない私が?」
「見た目や体型であんなに貶されてきた私が?」

そう考えると恐ろしく
やっぱり辞退しようかな、とも思ったものの
例の元彼のことはもちろん
これまで言われてきた色々が頭によぎり
「これに出たら、もしかしたら前に言われたことも気にならなくなるんじゃないか?」
と思い直し
やるだけやってみることに決めました。


ところで皆さん。
ショーに出るモデルにとって大切なものはなんだと思いますか?

一番大切なのはそう

ウォーキング

です。

服を生かすファッションショーでは特に大切です。

というわけで、我々にもありました。
いわゆるウォーキングレッスンです。

ちなみに「モデルなんて歩くだけやろ?」とおっしゃる方もおられますが、それは大きな間違い。
モデルウォークは全身筋肉痛になります。そして服や音楽によっても歩き方は変わります☺️

さて本題に戻ります。

当時の他のメンバーさんは、経験者の人と未経験者の人が混ざっていたので、1から指導してくださるレッスンでした。

担当の方は前年度のミス・ユニバース京都代表の方で、キリッとした雰囲気の和風美人な方。

本番が着物なので、浴衣を着ていき練習をするのですが。
初回の練習の際、慣れていないもので集合場所にたどり着く前に帯がほどけてきてしまい、先に着いていたメンバーさんに帯を直してもらうというところから始まりました(本当にありがとうございました!!)😂

そして練習が始まったのですが…
目立つのを避けて生きていた私、緊張のあまりひとりで歩く番になるとパニック。

先生も周りの方も暖かい目で見てくれていたからよかったものの、もう本当にやめておけばよかったと本気で思いました。

そんななかで、先生だけでなく、他のモデルさんのなかにも、ミスコン経験者の方がおられ、皆さんに言われたのが「もっと自信持って!」でした。

「ステージの上で自信がないのはすぐにわかる。
そうなるともう目も当てられない。
だから自分に自信を持って、笑顔で、楽しく歩くこと」

たしかに、ステージの上で自信がなかったり、楽しくなさそうだったら、お客様に絶対伝わりますよね。
そうなると、私一人の問題ではなく、ショー全体に迷惑がかかるかもしれない。

そう思ったのが2回目のレッスンの後でした。
なので、3回目、私が参加できる最後のレッスンまでに、せめて皆に迷惑がかからないように、ある程度完成した状態にせねば、とそこで改めてスイッチが入りました。

そんな感じで、自主練を重ね、最後のレッスンに臨んだ時、
先生から「よくなってる!すごく練習してきてくれたね」と言っていただいて、泣きそうになりました。


ファッションショー本番

そして当日がやってきました。
一応前日・当日含めリハーサルはあるのですが、着物なので実際の着用は本番のみ!

(私の出番はペアだったので、前日リハーサルの後にも空いてる場所で一緒に練習したのを覚えたています。あのときは付き合ってくれてありがとうMさん!!)

本番は午後からなので、午前中に集合し、リハーサル。
その後着付けやメイクをして、本番まで待ちます。

この待ち時間が結構ながく、モニターでコンテストの様子を見たり、皆でトランプをしたりしていました(笑)

この時はキッズモデルの子たちも出演していたので
キッズも大人も皆でトランプをしたのが楽しかったのを覚えています😊

(とあるキッズモデルの子は終了後「トランプが一番楽しかった」と言ってたそう😆かわいい🥰)

そして、いよいよ本番。
出番順に並び、音楽が鳴り出します。

深呼吸してステージへ。

スポットライトが当たるので会場はよく見えませんが、大きなミスをすることもなく(小さなミスはありましたが😅)、無事笑顔で歩くことができました。

そして、全員のフィナーレ。

ステージを終え、ホッと一息ついたと同時に、これまでのコンプレックスや自信のなさといったものを少し克服できたような気がしました。

終わってからは皆で写真を撮ったり、この催しの最後にあったコンサートや、ミスコンの結果を見に行ったりしました。

このとき出会った人たちとは今でもつながっていて、時々連絡をとったり、遊んでもらったりしています。
そういった意味でも、とても大切で思い出深いイベントです。

長くなるので前編はここまで!
後編はまた追々…



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