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電気代高騰で「ペルソネル活動」を思い出す

電気代が高騰している。
と言っても、我が家の支払いは配偶者の担当なので細かい額までは知らされていない。「電気代、高いんだよなァ」というぼやきは聞いている。実家に帰れば、母も「電気代が高くなっちゃって!」と騒いでいるし、仕事をすれば「電気代高騰のため」と商品の値上げ連絡が来る。

「電気代が高い」と聞くと、「節電しなきゃ!」「安くする方法は!」と考えがちだが、わたしは毎回「ペルソネル活動」を思い出してしまう。

ココリコの田中がコントをするDVDで1~5巻まである。2005~2006年発売。なぜ見ていたのかわからないし、どんな内容だったのかもうっすらとしか覚えていないが、わたしはこの作品が結構好きだった。地元のTSUTAYAで借りてきて、一人で見て「おもしれ~」と思う。そんな中学生だった。

思えば当時はお笑い芸人がTV以外でやりたいことをやるには、DVDしかなかったのかもしれない。だからかわからないけど、好きな芸人のDVDは大体チェックしていた。麒麟、とろサーモン、パンクブーブー、NONSTYLEなどなど。芸人のコントとか漫才、特典が入ったのもたくさんあったけど、爆笑オンエアバトルのまとめDVDも良く見てた。当時はお金なくて買えなかったからTSUTAYAで借りてたんだろう。その一環で「ペルソネル活動」も借りてたのかもしれない。そういう感じのDVD作品で言うと、「6人の放送作家と1人の千原ジュニア」も面白かった。あれは舞台というか、お笑いライブだけど。そしてそれを見ようと思ったのは、千原ジュニアの『14歳』を読んだからだけど。

話は戻って、「ペルソネル活動」の話。
あるコントだけやけに覚えている。それが「ペルソネル活動Ⅴ」の「電気のかかる男」。
もう20年前(!)に見たものなのでうろ覚えだが、内容は「ある男が一人暮らしをしていると、電気代の請求がやたらと高い。どうしてだろうと思い、こまめに節電するがそれでも高い。毎月100万円近くの請求が来るので追い詰められ、部屋のすべての家電を外し、絶望しているとある一つのコンセントを見つける。それを外すと家から見える東京タワーの電気が全部消える」というもの。
つまり、男は知らぬ間に、東京タワーの電気代を払わされていた、というコントである。

これのせいで「電気代が高い」と聞くと、「東京タワーの電気代払わされているのかな(笑)」という気持ちになる。
でも、そんなジョークを言ったところで誰にも通じないし、そもそも20年前のコントの話なので誰も共感してくれなくて寂しい思いをしている。電気代、安くならないかなあ。

応援があると人は強くなる。例外なくわたしもそのはずです。