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履修(りしゅう)登録って何?

さて,「高校卒業おめでとう!」からの「大学合格おめでとうございます!!」。
大学生になったし,自由だし思う存分自分のやりたかったことに【没頭】してください。

とは言いつつも,4月初旬にはどこの大学でも「新入生ガイダンス」と「履修登録相談会」があるはずです。
ガイダンスとか履修?とか,面倒だからあとで聞けばよい!
っと思っている大学デビューの皆様。

気を付けてください。

ガイダンスは良い・・・ガイダンスも出るべきですが,
履修相談会は必ず出席しましょう。
これ,友達に聞いても良くわからない。
大学によって微妙に違ってたりもします。
私自身の備忘録としてNOTE作成します。

そして,履修登録。意外に知らない人が多いのです。

皆さんの保護者の時代とはルールが変わっていたりしますからね。
頼りになるのは,
新入生ガイダンス時の
「履修相談会」と「教務課」です。


履修登録とは

履修登録とは,「受講する授業を【自分で選択して】,大学に申告すること」です。

大学の授業は【自分で決める】のです。

小中高の授業時間割は,クラスごとに決められていましたよね。
学校あるいは当時の学年の教員が協力して【授業時間割】を生徒の代わりに決めていたのですよ。
何度も書きますが,大学に入ると【授業時間割】は自分で決めるんですよ。

単位とは

授業科目の内容によって,「単位」といううものが設定されています。
この単位「数」によって,進級や卒業が決まります
卒業に150単位が必要であれば,必ず150単位【以上】を取得する必要があります。
149単位で,残り【1単位」でも,1単位でも足りなければ「絶対に卒業できません」
もう1年,あるいは半年間大学に通って,卒業に必要な単位数を取得する必要があります。

授業科目の種類

大学の授業時間割は自分で決めてい良いと言っても,ある程度の制約はあります。
大学によっては多少の違いがありますので,ほとんどの大学に当てはまることを書いていこうかと思います。

大学の授業には,
「必ず受講しなければならない授業」と
「選択可能な科目群の中で必ず受講しなければならない授業」と
「受講が自由な授業」のみっつがあります。

具体的には,

・必修科目
・選択必修科目
・自由科目

これら、みっつの授業は,それぞれに【最低必要な単位数】が設けられています。
例えば,卒業に必要な単位数のトータルが150単位で,それぞれの【最低取得単位数」が,
必修授業が80単位,
選択必修授業が60単位,
自由科目が10単位
であるとします。(80+50+10=150単位)

この時,必修授業を85単位取得して,自由科目5単位でも,
算数としては150単位となります。

が,自由科目の最低必要な単位数10単位を超えていないために,

卒業できません。

大学の授業には種類があって,それぞれの種類に最低必要な単位数が設けられており,それもクリアしないと卒業できません。卒業!できません!

必修科目

語学(英語)から一般教養必修科目に加えて,入学した学部・学科固有の必修科目があります。
機械系学部に入学したのであれば,機械系が必修科目になりますし,
化学系であれば,化学系の授業が必修科目になります。

選択必修科目

一般教養科目や専門科目が当てはまります。
例えば,化学であれば理論化学・無機化学・有機化学があったように,
入学した学部・学科によっては,さらに専門性が分かれてます。


将来,創薬に興味があるのであれば,やはり有機化学の知識が必要となりますので,有機化学関連の選択必修を多くとる必要がありますし,多くとらないと希望の研究室に入れないこともあります。

自由科目

第二外国語(ドイツ語やフランス語),体育,一般教養、専門科目など多岐にわたります。
また,第二外国語と書きましたが,入学した学部・学科によっては,【第二外国語】まで必修科目だったりもしますので気を付けてくださいね。

履修相談会において

上記を読んでいただいてもお分かりのように,大学によっても学部学科によっても【卒業するために必要な履修科目の条件】は異なります。
また,この履修科目をこなすことで,世界で通用する【学位】を取得できるので,履修登録期間(この日までに登録しないとダメですよ)が設けられています。

履修相談会(あるいは新入生ガイダンス)において確認しておくことは【2点】

・卒業までに必要な最低取得単位数
・最低取得単位数の必修科目・選択必修科目・自由科目の内訳

これを安易に思っていると,
【留年】や【卒業不可】は極々簡単に訪れます。

というのも,これを書いている私も履修状況の確認を怠ったばかりに,自由科目が1単位足りずに,留年するところでした。
というのも,前期では「2単位」だった科目が,後期では授業時間数が半分のために「1単位」ということに2年生の後期開始に気が付いたのです。
その自由科目の授業が必修科目や選択必修科目の授業時間と重なっており,3年後期まで自由科目をとることができないことがありました。
(いまでは解消されているようですが、当時はめちゃ焦りました。。。留年はしませんでしたが1年生と一緒の教室で○○を受けていました。)

授業情報を取得

さて、なんとなくわかったようでわからないかもしれませんが,ガイダンスや履修相談会に出席すれば,先輩や教職員が丁寧に教えてくれます。そのための相談会やガイダンスですからね。

さて,高校までとは違う?のは,大学の授業は出席すれば単位が取得できるわけではないことです。

大学の授業は出席だけしていても【単位が取得できない】ことがある。

進級や卒業に必要な【単位】ですが,皆さんが【毎年】履修登録、つまり自分自身で授業計画を立てて,授業に出ることで【単位が取得できる】と思ったら大間違いです。

授業の単位の評価基準が、シラバスに必ず書かれています。当然,厳格な先生もいればゆるゆるの先生もいますが,そういったことを情報収集しておく必要があります。

例えば,単位取得の評価基準に

テスト:60% レポート:40%

と書かれていたとします。
テストで80点をとっても,80点×60%=48点しか獲得していないので,単位取得は【不可】です。
必ずレポートを提出して,レポートで80点(80点×40%=32点)をとっていれば,さきのテストと合わせて80点なので,優(あるいはA評価)となります。

また,厳格な先生やゆるゆるな先生と書きましたが,

授業内容が【楽】で得するのは先生だけです。
社会に出てくその役にも立たない授業を聞くだけ時間の無駄であることを
もう成人なのですから気が付きましょうね。

一年間で取得可能な単位数

保護者の時代にはなかったかもしれませんが,1年間で履修できる授業数(取得できる単位数)には上限があります。

つまり,留年を回避するために【1年間で最低とらないといけない単位数】があります。

卒業までに120単位必要だとします。
大学は4年間ですので,単純に4で割って,1年間に30単位とる必要があります。
1年間の取得可能な単位数が35単位だったとします。
1年目は5単位しか取れず,2年目10単位しか取れなかったとします。
3年生の学年にはなりましたが,取得単位数は15単位です。
1年間で35単位しか取れないので,残り3年生と4年生で70単位しか上限で取得できませんが,

120-15=105単位は絶対に無理です。

こういったこともありますので,計画的に単位は取得していきましょう。


では,ガイダンスや履修相談会に出席して,きちんと大学での生活を【自分自身で理解】した後,大学デビューしましょう。

皆さん、大学合格おめでとうございます。

学生から大好評だった授業ノートを公開します。役立てていただければ幸いです。また,家でできる実験も書いていきますね。