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社員にとっての幸せの経営

みなさんこんにちわ。システムフォレストの富山です。

北海道日本ハムファイターズの監督である栗山英樹氏が、選手、取材者を経て監督になった今、自身のプロ野球への関わり方について「プロ野球という意識は全くなくなった。選手をどう活かすか、ファンにどう喜んでいただくかばかりを考えてる」とコメントしていました。
さらには最も意識しているのが「選手たちの幸せ」だとか。選手が嬉しそうな顔をしてキラキラ輝いて野球ができるようにお手伝いをしているという。

とかく勝負の世界でこのようなコメントは珍しく、例えばビジネスの世界で言えば「売上」という結果にコミットすることを放棄しているかのような発言にも映ります。しかしながら、結果ばかりを求め続けることが会社を繁栄させることに繋がるのでしょうか。

社員にとって最も重要なことは、「継続する会社であること」です。よい会社の経営者は、会社を継続するためにどんな決断をするのがよいか、その決断が正しいか正しくないかを最優先に考えるものです。

長野県伊那市にある伊那食品工業は寒天の世界的トップシェアで、昭和23年(1958年)の創業以来、48年間連続増収増益、経常利益率は10%以上と、まさに経営のお手本になる会社です。

伊那食品工業の素晴らしいところは、「会社を取り巻くすべての人から、『いい会社だね』と言ってもらえる会社」、「社員自身が会社に所属することに幸せをかみしめられる会社」を社是にしていて、創業以来一度もリストラを行わず、同業者とも戦わず、とことん環境に配慮した工場をつくるなど、社是を具体化した経営で成長していることです。

伊那食品工業のHPを見てみると、「いい会社」を次のように定義しています。

単に経営上の数字が良いということだけでなく、会社をとりまくすべての人々が、日常会話の中で「いい会社だね」と言って下さるような会社のことです。「いい会社」は自分たちも含め、すべての人々をハッピーにします。そこに「いい会社」を作る真の意味があるのです。

現会長である塚越寛氏のモットーは、「会社は社員の幸せのためにある」と言い切られています。

塚越会長しかり、栗山監督しかり、目先の利益(勝利)より、社員(選手)の末永い幸せを築くためにどのように組織運営を行うのか、ということがこれからの経営にとって重要なことなのかもしれません。私たちもそこを目指して行きたいと思います。

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