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結局、あの子たちの関係は…?

お久しぶりです。またご無沙汰しております。
仕事環境が変わり、少しバタバタとしていました。まだこれから慣れるまで時間がかかりそうですが、少しずつ自分の時間を戻していきたいです。

さて、今回は私が書いてきた『奏』のお話の中の主人公たちの関係についてです。
この作品は恋愛ものというより、それもふんわり含めた高校生たちの青春(主に学校生活?)を主軸に書いていました。
なので第一主人公の矢㮈<やな>という少女は友人や先輩と恋バナもしていますが、ストーリー的には彼女の恋愛はほとんど進展することがないまま終わりました。
このお話を読んでくださった方が一体どのあたりを楽しんでくださったのか全く分からず……(笑)。
もし、恋愛的な要素に期待してくれた方がいたなら最後までどっちつかずで申し訳ないです。

このお話は次の三人が中心人物となっています。
・笠木 矢㮈<かさぎ やな>・・・登場時高校1年生女子。バイオリンを弾く。
・高瀬 也梛<たかせ やなぎ>・・・登場時高校1年生男子(本来は諷杝と同じ学年)。キーボードを弾く。
・海中 諷杝<わたなか ふうり>・・・登場時高校2年生男子。ギターを弾き、たまに歌う。
※主に視点は矢㮈と也梛で進んでいきます。

一応、矢㮈は諷杝に漠然とした好意を寄せていました。それは彼女が彼と出会ったことをきっかけに、弾けなくなっていたバイオリンにまた手を伸ばそうと思ったことが大きいです。
また、その淡い恋のような想いもやがて「音楽仲間として大事」の要素が強くなっているので複雑なところです。

諷杝はというとあまり人間関係に執着しない性格ですが、音楽仲間の矢㮈や也梛のことは気に入っていて大事にしているなという感じです。
矢㮈と也梛の緩衝材的役割で、容赦のない也梛の言動から矢㮈をかばうことも多々ありました。

高瀬(作者は名字呼びだったのでこれでいきます)は、諷杝と音楽をやるためにわざわざ同じ高校に入学してきたちょっと変わったやつです。
最初から最後まで諷杝に一途だったなと思わなくもないけど、それは一種の依存で、彼は彼の道を見つけることが物語の一つのテーマでした。
矢㮈に対しては容赦がなく、最初の方はいらんことばかり言って二人で不毛な応酬を繰り広げていました。彼女のバイオリンを認めてからは少しずつ軟化し、矢㮈の方も打ち解けたような気がします。

多分これが恋愛中心の物語なら、矢㮈がどちらかとくっついていたと思うんですよ。
でもどちらかというと矢㮈と高瀬が諷杝を巡ってバトルしてたので、もしかしたらヒロインは諷杝だったのかもしれないと思ったり。

完結後の彼女たちの将来を想像して、作者的にはこうなるんじゃないかなあというのはあります。
ただ、上述した通り読者さまたちがどう読まれていたのか分からず(別にだからと言ってそれに合わせるわけではないですが)、恋愛を主軸に置いていないことから今回は結末を曖昧に終わらせることになりました。
ご自由にご想像くださいということで・・・。

正直に言うと、私個人は他作品を読んでいて「結局どっちなん!?」って気になる方だったりします(笑)
特に昔は少女漫画を読んでいてどっちつかずの終わりに「ええ!?」ってなってました。
でも今は昔ほどそうは思わず、まあ別にあとは好きなように想像させてもらおうと思っています。
もしかしたらヒロインは物語に出て来た登場人物以外の人と結ばれてるかもしれないしね!

というわけで、便利な「読者の方のご想像にお任せします」で締め括らせていただきます。

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