見出し画像

だんだん時間が経つのが速く感じるわけ

皆さん、だんだん年齢を重ねるにしたがって、時間があっという間に過ぎてしまうような気がしていませんか

学生時代、たった45分の授業時間が、長くて長くて永遠に終わらないような気がしていた記憶はありませんか

なのに、大人になった今は、1日はおろか、ついこの間お正月だったと思ったら、もう年末か、1年なんてあっという間だな、などと思っておられるのではないでしょうか

確かに人間だれしも嫌な事をしているときは時間が経つのが遅く、あ~あまだまだかあと溜息をついていたのに、好きなことを始めたとたん、あっという間に時間が経ってしまい、あれ?もうこんな時間だ、もう終わりかあ、と名残惜しい気持ちにさせられますね

しかし、好きなことか嫌なことかといった気持ちがそう思わせているだけなのでしょうか、今回は、それだけではない体の不思議についてのお話です。


<虫とハチドリ>

昔テレビである興味深い実験をやっていました。ハチドリはなぜあんなに早く飛び回っている虫をいとも簡単に捕まえることができるのか、というものです。

皆さん、何故だかご存じですか?

番組では双方にどんな違いがあるのか、体の各部位を比較しながら構造や特徴を検証していました。そこでたどり着いた結論に私は思わず身を乗り出していました。

それは、虫の心臓の鼓動よりも、ハチドリの心臓の鼓動の方が圧倒的に早かったのです。

だから虫たちがどんなに早く飛び回ろうと、ハチドリにはそれらが止まっているくらいゆっくりに見えており、難なく捕まえることができるのだと。心臓の鼓動が早ければ速いほど、周囲の景色はゆっくりと見えて、逆に遅いほど周囲の動きは早くなるというのです。

これは衝撃的でした。

心臓の鼓動の速い遅いによって、周囲の見え方が変わるなんて、思ってもみませんでした。

<若者と老人>

テレビでは、ハチドリが飛んでいる虫を簡単に捕まえることができる理由の検証ということで、ここまでで終わっていましたが、これをちょっと人間に当てはめて考えてみましょう。

人間にも心臓の鼓動の速さについて、早い時と遅い時というような違いがあるのではないか、あるとすると”だんだん時間が経つのが速く感じる”のは何故かという疑問が一気に解決するのではないか。

そう思ってよく考えてみたのが、次のような事になります。数字を当てはめて考えてみましょう。

15歳の中学生の時、心臓の鼓動は1秒につき1回、10秒間に10回だとします。これが60歳の定年を迎える頃になってだんだんゆっくりになり、2秒間に1回になったとします。これは同じ10秒間では5回になったことになります。

本人は心臓の鼓動の速さが遅くなってきたという事など全く自覚できません。ドクドクと若いときと同じ速さで脈打っていると思っています。しかし、実際に心臓の鼓動が10回の時間経過を比較するとどうでしょう、15歳の時は10秒だったものが、60歳の時は20秒も経っているのです。これをわかりやすいように図にしたものが次になります。

これが時間が経つのがだんだん早くなるように感じるトリックだったのです。

つまり、自分の中のリズムは変わっていないと思っているのに、周りの時間経過のスピードだけが倍に早くなったように感じるというのは、なにも時間経過が早まったわけではなく、逆に自分の心臓の鼓動がゆっくりになったせいで、そう錯覚しているということなのです。

「なんかだんだん時が経つのが速くなるなあ」、「1年なんかあっという間だなあ」、というのは、自分の心臓の鼓動がそれだけ遅くなってきている証拠ということになるのです。

ちょっ怖くないですか、このままいくと、もっともっと心臓がゆっくりになってそのうち止まってしまうのではないか、などと考えてしまいます。

心臓の速度を自分で意識的にコントロールすることなど出来ないので、ゆっくりになっていくことを、自分では止められません。どうしようもないことなのです。”時間が経つのがだんだん早くなるなあ”と感じ始めたら、「時間なんていくらでもある」、などと思っていては、あなたの時間がいつ無くなるかもわかりません。ですから「残された時間が減ってきている」、「だから今の時間ほど貴重なものはない」と思って、もっと大切にした方がいいと思いませんか。

ちなみに私の誕生日は、”時の記念日”です。子供のころよく親が「時間は大切だから無駄にしないように」と言っていたことを想い出します。

時間の使い方については、改めて次回の記事でお話ししたいと思います。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。面白かったと思っていただければ、すごく嬉しいです。良ければスキやフォローを頂けると、とてもありがたいです。これからもお役に立ちそうな記事を書いていきますので、どうぞよろしくお願いします。

この記事が参加している募集

#創作大賞2024

書いてみる

締切:

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?