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シュリーマドバーガヴァタム10.23.31-32 サッチャ先生

9月6日
サッチャ先生のSB(シュリーマドバーガヴァタム)の法話より
とても日常に生かせる素晴らしい学びを授けていただいたので、
一部書き出して残しておきます。

本当に私(クリシュナ)への愛を高めたければ、自分の家に帰って、自分がもともとしてきた修練をずっと続けてゆくのが最善の方法だよ、とクリシュナは彼女たちに言いました。

そうやって、黙って心の中でクリシュナとの関係を育んでゆきなさい。

そして、また次の機会にお互いに会うことができるでしょう。
それを待っていてください。
そしてそれが、あなたたちにとって一番いいことですよ。

でもクリシュナの教えというのは、彼女たちのことだけを考えていたわけではないんですね。
クリシュナは、彼女たちのことだけではなくて社会、一般の人々がどんな風に思っているかっていうのもちゃんと考えてる。
社会一般というのも、道徳的な基盤がなくてはいけない。
そういう社会構造からしても、もしクリシュナが、既婚者と関係を持っていたならばそれは誰にとってもよくないことだ。
そのことも、彼女たちにわからせようとしたわけです。

だからあなたの家族にとってもいいことは、あるいは社会にとっても最善なことは
そして自分自身、あなたにとっても最善なことは
家に帰って、ちゃんとした市民になって、いい奥さんであり、いい娘であり、いいお母さんになっていなさい。
そして心の中でクリシュナ意識を高めてゆけばいいんですよ。

その教えというのは彼女たちにとってだけではなくて私たちにとってもくださっている教えになります。

この節を読んでいるときに、ラグナータダースゴースワミのことを思い出しました。
彼の両親も親戚もみんなチャイタンニャ神の献身者だったんですね。
みんなお金持ちで、非常に裕福な生活をしていました。
王様に仕えて、税金を取り上げる人たちなんですね。
彼は小さいときにチャイタンニャ神との交際を得ました。
彼も小さいときからチャイタンニャ神と二チャーナンダ神のことを聞いて育ちました。
彼はとっても若いときにきれいな奥さんをもらったんですね。
家族がやってきた仕事を継いでもらいたいと、みんな思っていたわけです。
しかし、彼はずっと、家出してチャイタンニャ神のもとに走りたいと思っていました。
物質的にみても彼はすべてのものを手にしていたんですね。
尊敬もされてたし、お金もあったし、素晴らしい家族もいた。美しい奥さんもいた。
でも、彼は家から出てチャイタンニャ神とともに過ごしたいと思っていました。
チャイタンニャ神がヴリンダーヴァンに旅をする途中で、バラナシに寄りました。ラグナータダースゴースワミもそのときをとらえて、チャイタンニャ神のもとに走りました。
そして、彼はチャイタンニャ神のパーティに参加して、チャイタンニャ神と一緒に帰りたい。と思っていたわけですね。
チャイタンニャ神に会うことができた。しかし、チャイタンニャ神は「今はその時ではないよ」と
「もう家に帰ったほうがいいんではないか。そして、家族の仕事をやりなさい。家出しようなんて思ってはいけない。」
彼が家出するたびに、彼のお父さんが彼を家に連れ戻すために誰かを送っていたんですね。チャイタンニャ神が言ったのは
「これはみんなに迷惑が掛かっている。そのガードマンと一緒にうちに帰りなさい。家族に迷惑をかけてはいけません。いい息子になって、いい旦那さんでいなければいけない。」
「そして心の中で、クリシュナ意識を高めてゆけばいいんだ。」
外面的にみたら、社会の素晴らしい一員として義務を果たしてゆけばいいんだ。チャイタンニャ神に恥をかかせてはいけない。あるいは、自分のスピリチュアルマスターに恥をかかせてはいけない。
そういう人たちの、いい代理人になってください。
それをすることが、あなたの精神的なうえで、あなたの障害になることはありませんよ。
「私への執着を心の中で高めてゆけばいいんですよ。あなたはそれをどういう風にするかわからないかもしれません。でも、時がくれば、どういう風にして私のもとへ来るかということをちゃんと分からせてもらえる。」

チャイタンニャ神は私のところに来るためにあれをやろうこれをやろうと様々な計画をたてて心を悩ますことはありません。
そうやって考えすぎちゃいけない。
「私を信じて、私に頼って、私に依存して生きていけばいいんですよ。そうすれば、あんまり努力しなくたって、そのとき、というのはちゃんと自分でわかるでしょう。私のもとにくるときというのはちゃんとわかるはずです。そして、どういう風に私に会いに来ることができるか、どうしたら会えるのか、その方法は自ずから表されるでしょう。」

チャイタンニャ神が彼に教えた教え、クリシュナが奥さんたちに与えた教えっていうのは非常に似通ってますね。

いい市民になるってことがとても大切だと。ということは、つまり今の社会の作り、それをちゃんと尊敬しないといけない。
人々の期待とか、もちろん私たちのいろいろな決まりを破って、そういうことをしないでも、社会のルールに反さないように

英語では、「ちゃんと法律に基づいた行動ができる市民になりなさい」

私たちも献身者としてイスコンやプラブパーダを代表するものとして、社会の法則に従わなかったとしたらその道徳的な性質を持たなかったら
人に信頼されたりあるいは正直であったり、あるいはほかの人を尊敬するとかがなかったとしたら
一般の人が見たらこの人のスピリチュアルマスターや、私たちがやっている教えがあまりいいものではない、という風に人々は思ってしまいますね。

私たちにはやらなきゃいけない義務があるわけです。
そして、もうひとつ私たちがやらなきゃいけない義務があるとしたらどんな状況においても心の中でクリシュナ意識を高めてゆく
少なくとも誓ったことは絶対やらなきゃいけない。
人生のなかにはいろんな山や谷がありますけれどそれがあったとしても誓いはずっと守っていかなくてはならない。

ある意味、そういう生活をするということはクリシュナとの別離の感情を体験しているということにもなります。
それは、魂のトラウマでもありますね。
私たちはこの世に生まれてきた。そして、無知というヴェールに覆われている。本当の自分の質というものを忘れてしまっている。
そして神との関係も忘れてしまった。
もちろんそれは幻想なんですけれども、私たちは本当には絶対に神と離れることはないはずですから
もし私たちが一瞬でも神と離れていたとしたらもう生きていることはできないですね。
しかし、私たちが物質的なエネルギーの中に入り込むとそのつながりを忘れてしまいます。
そして、自分は離れていると感じてしまう。
わたしたちが生まれて初めて感じる感情というのは「恐怖」です。
そして深い、強い「自分は不完全だ」という感情です。
そして別離の感情です。
そして私たちはその別離の感情からくる恐怖の感情を埋めるために外側からいろいろなものを得ようとしているわけですね。
でも本当は自分の心の中をよくみてみれば、神と離れて存在していたことなどないはずなんです。
だから魂のトラウマはね、ちゃんと癒されるはずなんですね。
そしてその別離の感情からくる非常に強い感情というものを、クリシュナとの別離として高めてゆくことができるはずなんですね。

魂から見たら、この世に人間として生まれるということは、そして別離という幻想を体験することはそれは言い換えれば神への愛を別離の感情の中で高めてゆくものすごい強い力となるはずなんですね。

英語では別れは、心をより恋しくさせる
クリシュナと一緒にいられないという感情を体験しなければ、クリシュナと一緒にいる喜びを体験することもできない。
それも、チャイタンニャ神の教えの一つなんですね。
クリシュナとの関係をこの別離という感情の中で高めてゆく。

ですからこの、ブラーフマナの奥さんたちとの関係の中で、必要な教えというのがすべてこうやって私たちにあらわされています。
この教えを心にとどめて。
心の中でクリシュナ意識をだんだん高めてゆく。
そして、外側からみたら正直な自分であり、義務を果たして責任のある自分であり、慈悲の心がある自分でいる。そういうことをやってかなくちゃいけない。

自分の家族や、社会の他のメンバーたち、その人たちが自由意思で選択した
、そのことにもちゃんと認めてあげながらそういう関係を保っていかなければいけない。
そして、自分自身もハッピーにならなければいけない。
本当に自分が幸せだったらね、人は自分になぜあなたはハッピーなんですか?と聞くはずですよね。

「それは私が、本当の自分を見つけたからです。そして、自分の生活の中に神との関係を見つけたからです。私はもう不完全だとも感じないし、神から離れているということも感じていない。それが欲しくない人などどこにいるでしょうか。」

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