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母の壁を読んで。


 子どもを持つことで生じる、保活、家事育児、自分の仕事をどう続けていくのか、日々の生活の中で、疑問、憤り、肩身の狭さ、負担感、うっとしさ、など赤裸々な母親の生の声が書かれている。そのエネルギーの強さに、読み進めていくうちに、なんだか喉がつかえるような重苦しい気分になる。

この本を読もうと思ったきっかけ。
 私の周りで子どもを持っている仲間はかなり少ない。それぞれが個人事業主で自分が食べていくので精一杯、という理由が大きいのかもしれない。
私の子どもが生後8ヶ月の時に「まだ仕事しないの?もう8ヶ月も経つのに!?」と子どもがいない仲間に言われた。
…子どもを育てながら母親が仕事をすることはどれだけ大変なことなのか、都内23区内で保育園を見つけるのがどれだけ大変か…。
私の仲間は自分に子どもがいないから純粋に思ったことを言ったのだと思うが、私はこちらの状況を説明できない自分にずっと苛立ち、モヤモヤしていたのだった。

生きづらさの背景にあるもの

子育て、家事、仕事の悩みは「個人的なこと」であるとされ、母親の生きづらさの背景に社会の構造的な問題があるとは捉えられていないから。
母親自身が自分の悩みや正直な気持ち「子どもが鬱陶しい」「子育てに疲れた」ということは母親として言ってはならないことだと思っている。悩みを語れば「好きで産んだのに」と言われる。

 この気持ちが自分の中にあるせいで、うまく説明できないんだと思った。
母親の苦悩は「ただの愚痴」であり、個人的な問題だと捉えられてしまう。

なぜこんなにも子育てが苦しいのか。
 子どもを産み、育てながら普通に働きたい。でも保活から家庭での家事・育児、職場での気遣い…と大変な労力が必要。
ママ友は、夫婦共に正社員、共働きでも保育園に入れず、地域の保育ママに子ども預けることにした。私は個人事業主なので、そのママ友の話を聞いて「うちは絶対無理だ。」と思った。

・壊される母のキャリア
・保育枠に関して複雑で不公平な椅子取りゲーム

という見出しで、母親たちの生の声がありありと書かれている。
まさに今の私にドンピシャなことが書いてあり…他人事とは思えず同じ複雑な気持ちになった。

待ち受ける「小1の壁」
 長期休暇中、低学年の間は学校が早く終わる小学校入学後の方が大変。確かにそうだ。うちの地域は学童は1年生は入りやすいが、2年生からは競争が激しいそう…。

※※※

じゃあどうすりゃいいの?
 
私は子どもが小学校高学年位までは専業主婦でいないといけないのか!?
色々な先輩ママさんや児童館などに通ってお話を伺って、自分でもネットなどで調べまくっているが、保育料が収入に見合っていて「入れそうな預かり施設+私が仕事ができる」が叶う場所はまだ見つけられない…。

同じ学年の子が少なく、遊ぶ相手がいない!?
 幼稚園入園を待つ幼稚園組(おそらくうちもそうなる)は2、3歳の時点で同じ学年の子どもを見つけるのが難しいと思う。
当たり前だが、どこにも所属していないので積極的に自分から出ていかないとお友達との接点が作れないし、いつも決まって遊ぶ友達が作りにくい。
うちの子は2歳になったが、おしゃべりもできるようになってきたので、自分と同じ年齢か少し上の子どもと遊びたい様子。
うちの地域では、同じ学年になる子は満3歳からのプレ幼稚園に行く子が多い。さらにお友達が減る…。自宅から近い幼稚園にもプレがあるが、評判が良くない。住んでいる地域以外の幼稚園や保育園も探してみようかな、と思う。


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