知床にいます。やりたいことをたんまりやってます。

それでも、家にいようと知床にいようと、悩みは悩みで付き纏ってくるようです。

わがままとレジスタンスの境界

私、「女は普通こうするだろ」と言われると途端に牙を剥くINTP。
でも、しかし、「普通」ってなんですか。

「男らしくない」って言われたら嫌だけど、
「男を見せたな！」って褒められるのは悪い気はしない。

「女らしくしろよ」って言われたら嫌だけど、
「美人だね」って言われたら嬉しい。

「男」も「女」も「美人」も発言した人の趣味嗜好100%濃縮なのに。
全部、発言した人の「普通」のものさしを基準にした、
「ここを超えたら男」「ここを超えたら女」「ここを超えたら美しい」。
それにムカついたり嬉しくなったりするわけで。

それってつまり、
受け取る側のわがままになってしまうんじゃ？

「私はこれが嫌」「俺はあれは悪い気はしない」
ってそんな、属人的な感情はもちろんあるけど、
一定数を枠で捉えて接する以外に、方法がないときもある。

私は飲み会ノリの男性の下ネタは大嫌いだけど、
女子会で話す閨の悩みはめっちゃ好き。
でもそんなの他人からしたら「どっちも同じじゃないの？」って感じだろうから、
女子会だろうと飲み会だろうと、「下ネタは嫌いです」って顔をする。

だってそうするしか方法がない。

レジスタンス加担者希望

こんなに面倒くさいことで、知床に来てまで悩まなくてはならない理由。
もうすっごく、すごーく怒られてしまったからです。
その時のお叱りがこちら。

「なんでこんなに遅くなったの？　もっと早くできなかった？　いまさら言ってもしょうがないけど、初動が遅かったって言うほかない。これだから女は仕事が遅くてやんなるよ」

わかる。私が悪かった。号令をかけるのが遅かった。それは私のせい。
引っ張ってく立場なんだから、もっとスケジュールをしっかり管理してやりくりする必要があった。それは間違いなく私のせい。

でも「これだから女は」以下、必要あります？？

仕事が遅かったのは「私」であって、
その他大勢の女に迷惑かけないでくださいよ。

でもここで「それセクハラです」なんて言おうものなら、
「仕事遅いくせに口答えまですんのか」となり、
言葉の応酬にしかならず、まして実りのある議論になりやしない。

だからといって、じゃあ沈黙したらしたで、
彼の中で「私を叱っている」事実に加え、
「これだから女は」理論が正当化されていく。

誰でもいい第三者よ、私の1on1に出てきて「それセクハラです！」って叫んでくれないか。

女ってなに。
あなたの「普通」の基準はどこで、どこからが女でどこからがそれ以下ですか。
っていうか「自分の普通の基準はここでそこを超えたらコイツは女」っていう思考、要りますか。

でもそんな人が吐く「君って美人だね」に嬉しくなる女性もいるんだろうから、
彼の「普通」とか「女」の基準を否定しきれない。

「女」か「それ以下か」の枠とはまったく別の次元で、
「私」って人間をお叱りいただくことはできませんか。

言葉って難しい。

おめでとう、33歳の私。
自分のことが好きだったことはない、
大嫌いなことだけを詰め込んだ私だけど。
春に分つ日生まれ、これだけは割と気に入っている。
今年も張り切っていこう。