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情事の後は、必ず金マル。007:GO TO ほにゃららより前、深夜に命を救われた場所

 チャオチャオ! みなさんお久しぶりです!!
 そうじゃない人ははじめまして! ラブホといえば、そうアタイ!
 東京のどこかでゆるくOLをしている元ビッチもりたです。

 気づけばすっかりこの連載も止まってしまっていましたね……(忘れてたなんて言わないよ★てへ)。
 この間に何があったかといえば、ご時世的にも体調的にもラブホ通いができなくなってしまいました。
 衛生管理にはかなり気を遣っていらっしゃるらしいラブホですが、外出自粛もあってなかなか「行こう!」とはなれないのが現実。

でも!!!!!!!!

我々は!!!!!!!!!!!!!

娯楽を!!!!!!!!!!!!!!!

求めている!!!!!!!!!!!!!!!!!

今こそ!!!!!!!!!!!!!!!!

業界を!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

支えるべきでは!!?!?!??!!????!?!?!??!?!

 そういや、ちょっと前まではGO TO ほにゃららみたいなのもありましたね~~~~。もりた、イートのデジタル券当たった次の日から自粛になってずっと買えてないよ~~~~~~~~~トホホのホ~~~~~~~~~!!!

 支えたくても支えられない悲しみを胸に、今回はラブホではありませんが、ちょうどこの季節に命を救われた話をしたいと思います。

酔っ払いに地図など意味なし

 数年前、当時しょっちゅう遊んでいたイケメンバンドマンくんとのお話です。
 黒縁メガネボーイだったので、彼のことは仮に黒くんって呼びますね。
 黒くんとの出会いは省略しますが、初対面で意気投合しすぎて「え!!! じゃあ今からラブホいこ!?!?!?!?」と街中をスーパー無敵状態で闊歩して、ラブホがないからとさまよった挙句、レンタルルームにダイブした仲です(頭が悪い選択肢しかない)。
 だって顔好みで、頭良くて、会話のテンポ超満点で、ついでにフットワーク軽いとなるともう行くしかなくない~~~~~~???????
「行かない方が失礼だってどっかで聞いたことある気がする……」ってなっちゃったから仕方なくない~~~~~~~~????
 完全なる余談ですが、黒くんとは一回付き合う付き合わないでクッッッッッソ喧嘩別れをしたのち、なぜか百合展を観に行って仲直りして、今でも仲良しです。FU・SHI・GI〜〜〜〜!!!!!

 さて、とある寒い冬のこと。その日に限って、私の庭である新宿ではなく、黒くんの職場方面で飲んだのがミスその1。
 というか、出会いから路頭に迷っている時点でフラグは立っていたのかもしれません。

もりた「寒いね~早くお風呂入りたい~(意訳:さっさとラブホ行こう)」
黒くん「ね~とりあえずユニクロいこ~(意訳:わかってる、明日の下着だけ買わせろ)

 ということで、ユニクロに寄ってから、いざ出発。
 木枯らしが吹きつける中、「さぶいさぶい」と言いながらせっせと足を運びます。

黒「もりちゃんってこの辺の土地勘ある?」
も「ないな~、どっちの方行ったら駅なんかね~」
黒「○○駅が最寄りだけど**駅の方がラブホありそうかな~」
も「ほっほー、了解了解」
黒「わかった?」
も「ヘイSiri、地図出して~」ピピッ
Siri「地図はこちらです」
黒「やだもりちゃん賢い~」
も「なんでオネエ入ってるん?????」

 酔っ払いに必要なのは文明の利器。絶対間違えないもんネ!
 地図を見ながらフラフラと夜風に吹かれる男女が二人。
 しかし、歩いても歩いてもホテル街の灯りはおろか、街灯すらまばらにしか見えません。
 どういうこと??? みんな花金だからって消灯早くない??????? てか気づいたら25時回ってるんですが地球は何回回ったの????????

黒「もりちゃん」
も「なんや」
黒「……地図見せて」
も「ホイホイ」
黒「ねえ!!! 5kmくらい逆方向に来てるんだけど!!!!!!!」
も「Why???????????????????????????」

 そう、酔っ払いには地図が読めなかったのです。というか、もりたはそもそも方向音痴で地図が読めないんだった★
 吹きつける風の冷たさと、険悪な空気。我々が真に必要としていたのは、地図じゃなくタクシーでした。

蜘蛛の糸のような青いネオン

も「とりあえず缶コーヒーでも飲もうぜ……おごるから……」
黒「おう……」

 とりあえず目の前に見えた自販機の灯りに、蛾の如く吸い寄せられた私たちは、缶コーヒーを一気飲みして灰皿がわりにしながら作戦会議をしました。

黒「ここはもう何もない、タクシーすら拾うのは不可能じゃ」タバコスパー
も「いやこのままだと凍死しかないで」タバコスパー
黒「いっそここで一晩……は無しだね……」
も「だよね……あ!!!!!!!!!!!!!!!!
黒「どうしたの、後ろ指さして………ってあ!!!!!!!!!!!!

 そこにはキラキラと輝く青い看板。
 いつだって疲れた企業戦士たちを癒してくれる神聖なる休息地。
 そう、東横インが突如現れたのでした

黒・も「「よかった~~~~あったかい風呂に入れる~~~~~~~(ガチ)」」
 震え上がっていた体を奮い立たせて、ダッシュでエントランスへ向かいます。
 願わくば入口が閉まっていませんように、と願いながら。

 奇跡というのは意外とあるもんで、まだ部屋が空いているとのこと。
 ホテルの人が「8,000円です」と言う声に従い、「ラブホ代だと思うと高いけど、命を救ってくれたからには出し惜しみはしちゃいけない」と二人とも8,000円ずつ出そうとすると……

ホテルの人「いや、お二人で8,000円なので多いですよ?」

 は??????????
 これがネ申の用意した場所か???????????????
 深夜料金取ってもいいくらいだぞ?????????????
 何でこんな安いん????????????????????
 ホテル界のドン・キホーテか????????????????(発狂)

 ロビーで騒ぐわけにもいかないので、サイレントモードで目配せして、部屋に入った瞬間二人で価格について絶叫してしまいました。
 安いって素晴らしいけど、邪な感情で夜中彷徨ってるクソからはもっと金とってもいいんやで、東横インさん……。

 そんなこんなで無事に寝床にありつけたハッピーさで、特ににゃんにゃんすることもなく、ぐっすり寝て後にした……ということもなく、朝から若さでハッスルハッスル!ということで、8,000円分以上に堪能した一日となりました。

 黒くんとの思い出はたくさんあり、「旅館で隣の人に喘ぎ声をめちゃ聞かせようと企んで秒で爆睡した話」や「毎週勉強に付き合ってから突き合ってたのに付き合わなかった事変」、「もりたの友達の先輩が黒くんを好きになる世界劇狭事件」など話は尽きないのですが、今日のところはこの辺で!

 皆さんも感染予防には注意しつつ、うまく産業を支えていけたらいいですね!
 もりたも自分のできる範疇で頑張りたいと思います。


筆者紹介
もりた(Twitter:@minic410)
旅行に行けない日々が重なりすぎてバリアンリゾートのHPを見るのが趣味になりつつある社畜系OL。
最近のラブホエピソードは「埼玉某所が日曜日なのに宿泊で混みすぎてて泊まれなくてブチ切れた」こと。
連載『東京のつらい場所』では元カレへの未練がタラタラな散歩トークをしていました。

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