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くちびるの会のココロミとトリクミ 第10回希望の大地の戯曲賞「北海道戯曲賞」最終選考作品『老獣のおたけび』全文公開


本記事の意図

くちびるの会 第七弾として上演した『老獣のおたけび』(作・山本タカ)が、第10回希望の大地の戯曲賞「北海道戯曲賞」の最終候補作として選出されました。

入賞には届きませんでしたが、広く皆様に応募作品である戯曲『老獣のおたけび』をご覧いただきたいと思い、本記事で無期限の戯曲全文公開を行います。

また、本記事には、公益財団法人 北海道文化財団「北海道戯曲賞」のリンクも記載させていただきます。

応募作品を公開し、審査員の選評と共にご覧になっていただくことにより、拙作では足りなかった部分など含め、さまざまご参考になれば、という思いがございます。ぜひどうぞ、ご覧いただけましたら幸いです。

戯曲 『老獣のおたけび』全文公開

戯曲『老獣のおたけび』を以下よりご覧いただけます。A4サイズ・B5サイズ、両方で記載させていただきました。

スマートフォンをご利用の方はB5サイズの方がご覧になりやすいかと思います。内容は同じでございます。

戯曲『老獣のおたけび』A4サイズ

戯曲『老獣のおたけび』B5サイズ

おやめいただきたいこと
・本戯曲のデータを、他のサイトに無断転載すること。
・無断で戯曲を印刷・配布する行為、リンクを引用しての配布行為。

無断で行っていただいて構わないこと
・本記事(note記事)のリンクの引用。
・ご自身が楽しむため、また戯曲賞の傾向分析のために、印刷すること。

戯曲『猛獣のくちづけ』利用規定
・無料のワークショップ、稽古などでご使用いただく際には、許可をとらずご自由にお使いいただいて構いません。
・有料ワークショップでのご使用、また上演をご検討の際は、くちびるの会のメールアドレス(info@kuchibirunokai.jp)までご連絡いただけましたら幸いです。

※また、本戯曲の公開は、2023年4月1日現在、無期限での公開を予定しておりますが、状況により、予告なく公開を終了することがあります。あらかじめ、ご了承いただけましたら幸いです。

※本記事で掲載している戯曲データは、北海道戯曲賞に提出したデータとほぼ同じものです(ヘッダーの文章、表紙の「北海道戯曲賞応募作品」という文言、末尾のページに記載しているデータの取り扱いについてのみ、提出の際のデータとは違っております)。
提出の際は、A4形式で提出いたしました。

※本戯曲は、戯曲デジタルアーカイブにも収蔵されておりますので、以下のリンクからも覧いただけます。

作家名のところに「山本 タカ」とご入力いただけましたら、作品がヒットします。

第10回希望の大地の戯曲賞「北海道戯曲賞」審査員選評

以下より、審査結果と、審査員の選評がご覧いただけます。

下の方までずっとスクロールしていただき

北海道文化財団 北海道戯曲賞 のページよりキャプション。

上記の画像のところまでスクロールしていただき、審査員の方のお名前のか、「🔽(Vのマーク)」をタップ/クリックすると、選評がご覧いただけます。

大賞を受賞された 七坂 稲さま
優秀賞を受賞された 鈴木アツトさま

おめでとうございます!

上記リンクより、
大賞作品である七坂 稲さん作『迷惑な客』が公開されています。
また、優秀賞作品である鈴木アツトさん作『犬と独裁者』は而立書房より販売中だそうです。

本記事の意図について……ちょっと掘り下げ。

冒頭でも申し上げました通り、本記事の意図は2つあります。

①拙作『老獣のおたたけび』をより多くの方々にご覧になっていただきたい。

②他の劇作家の方が戯曲賞などにに応募する際の参考になれたら。

です。
もちろん①の理由も、ございますが、②の理由の方が山本としては強いです。

公募型の戯曲賞(脚本賞)というものは、その賞が存在しているだけで、演劇界の活性化につながり、劇作家としてはありがたいものであると考えます。

さらに北海道戯曲賞は「応募者の資格を問わない」戯曲賞です。

受賞歴を持たない作家や、若い作家にとっては、ステップアップのチャンスを掴むことにつながります。

また、自作を上演する機会を持っていない作家、または、上演する前提で描かれていない戯曲にとっては、上演される機会を得られるかもしれない貴重な戯曲賞だと考えております。

山本は、舞台芸術界の端くれにいる人間として、舞台芸術に興味を持つ人口(特に若者の人口)減少を危惧しております。
より多くの方々に戯曲を書く楽しさ、舞台芸術に興味を持って欲しいと思っています。
そして書くことを続けて欲しいと自戒を込めて思っております。
山本も、北海道戯曲賞には過去何度か応募しましたが、今回初めて最終選考まで残りました。

最終選考作品で入賞しなかった作品を、審査員講評と共に公開することで、

「こういう目線で審査されているんだなぁ」
「なるほど、この戯曲はこういう理由で大賞に選出されて、この戯曲はこういう理由で賞に選出されなかったんだなぁ」
「最終候補にはこういう作品が残るのかぁ」

と劇作家の皆様が応募の際の参考になればと考えております。

どうぞ、本記事をご活用いただけましたら幸いです。

おわりに

審査員の皆様よりいただいた選評は、とても有難いご指摘ばかりでした。
この選評をいただけたことだけでも、応募した甲斐が十分にあったと考えます。

『老獣のおたけび』は、山本の中でも、非常に大切な戯曲です。
かねてよりブラッシュアップ再演を視野に入れていた戯曲ではございますが、今回の選評をいただいたことで、より、その決意が確かなものとなり、また、ブラッシュアップの方向性も明瞭に見えてきました。

改めて、北海道文化財団、及び審査員の皆様には、この場をかりて、お礼申し上げます。

文)山本タカ


いただいたサポートは、くちびるの会の活動(試み、取り組み、創作費用)に充当させていただきます。