今日は大学講師として、記念すべき初授業でした。控え目に言っても最高でした！

授業は全て英語で通したのですが、学生の食いつきも理解度も非常に良く、自己紹介すると質問の嵐でした。好奇心の塊がこちらに大挙してやってくる感じで、こういうのめちゃめちゃ好きです。

シラバスを厳しめに書いたからか、履修者が数名しかいなくて、やらかしてしまったと思いましたが、残った学生は皆骨がありそうです。寧ろ少人数なので一人一人をかなり深く知れますし、通訳のフィードバックも出しやすい。何より吸収力が本当にすごい！

学生からは「この大学に来てくれてありがとうございます」という言葉までいただけて、感無量でした。ここがこれから一年、俺が持てるものを全て伝えることができる場所。出しきるという気持ちで燃えております。

通訳教育というとAV機器を駆使してシャドーイングとか機械的な作業を思い浮かべがちですが、僕は寧ろアナログで行きたいと思っています。本を読んでプレゼンする、それを学生が通訳する、通訳のフィードバックをする。通訳練習にYoutubeの動画を探すくらいなら、僕がスピーカーになる。

通訳の良し悪しだけでなく、プロセスのどこに問題があって、どこを改善したらいいか議論する。テキストもなく、外から見たら寺子屋みたいな授業風景ですが、それでも通訳は教えられるはず。そういう意味で今までのテクノロジーありきの通訳教育を変えていきたい。

そしてそんな学生と通訳を語り合っている自分が、どんどん若返っていくのが分かりました。こんな楽しくて誰かの為になれる仕事があるんだなと、帰りの電車で脱力しつつも心地よい達成感に浸っていました(もちろん仕事はこれからなのですが)。

このお仕事も、同業者の方の推薦があったお陰様なんです。人との出会いに感謝して。来週の授業が今から楽しみになっています(笑)。