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日向亘に恋をしない選択肢がない「君となら恋をしてみても」が凄い。

今、私は猛烈に龍司にフラれたい。

ドラマ特区で放送されていたドラマ
「君となら恋をしてみても」が先日
最終回を迎えた。

あらすじ
世話焼きの同級生の山管龍司と
甘えた転校生の海堂天。
「あのとき捨てた心を君が
 拾い上げてくれた」
真っすぐで、誰にでも優しい龍司と
ある事をきっかけに自分の気持ちを
誤魔化すようになってしまった天。
偶然出会い、ともに過ごしていく
うちに少しずつお互いを想い、
惹かれあっていく…江の島を舞台に
男子高校生たちの純粋でまばゆい
恋の物語がゆっくりと動き始める。

ホームページから引用

主人公の海堂天を演じているのは、
最近グループ全員でドラマ出演を
果たしたり、個々でもドラマ露出が
増えている「原因は自分にある。」
大倉空人くん。

湘南に来る前のどこかで諦めて
悟ったような雰囲気も醸しつつ、
根っこはピュアで可愛らしい、
でもやっぱりちょっとチャラい。
他の作品なら恋に落とす側だろう
天の掴めなさを絶妙に演じていた。

そんな天が恋に落ちる相手が龍司。
龍司を演じたのは、人気作品にも
次々出演し、今グングンきている
若手俳優・日向亘くん。直近だと
「ペンディング・トレイン」でも、
その演技力が話題になっていた。

日向亘の龍司は、やばい。
日向亘に恋をしたくない人は多分
見ない方がいい。見たら確実に
龍司に恋する前の自分に戻れない。

大袈裟だな~と思ったあなたに
向けて私は今から龍司を語ります。
対戦よろしくお願いします。


【演じてるのって日向?龍司?】

日向龍司はとにかく自然すぎる。
演じているのが日向亘なのか、
山管龍司なのかもう分からない。

まだクラスメイトになることを
知る前。偶然出会った天が階段から
落ちそうになったのを咄嗟に
抱き寄せた龍司は、天が階段を
降りきるまで、

「気を付けて」「よそ見しないで!」

と世話焼きっぷりを発揮していた。
その後、学校で再会してからも

「学校でも気いつけてくださいよ?
 階段とか、段差とか」

とちょっと天をいじってる言い方で
気に掛ける雰囲気が自然すぎて恋。

些細なやらかしを龍司にずっと
ネタにされて「もういいって~!」
って言いたすぎる。

龍司は相手に引け目を感じさせない
程度の気遣いを身に着けている。
でもそれは多分無意識で、天性の
ものなんだろうなというところまで
感じさせられるから恐ろしい。

他にも、お祭りのシーンで言った

「屋台ってテンション
 上がんだよなー」

って台詞の言い回しが自然すぎた。
台本に書いてないのに日向くんが
言い出したと言われても驚かない。
本当に、全部が自然なのだ。

個人的に日向龍司の自然体っぷりで
一番心を掴まれたのが、第2話。

クラスの女子が黒板を消していると
龍司がやってきて消してくれる。
その女の子と龍司の会話が良すぎた。

「また背伸びた?
 こんな小っちゃかったのにね~」

「そんな小っちゃくねえだろ、
 お前よりはでけえわ、ずっと」

「うるさいなっ」

……何これ?????????
青春詰まりすぎてない??????
もうこのシーンを見た瞬間から、
この女の子のポジションになって

「龍司のことずっと好きだった」

って告白して、驚き気味の龍司に

「そういう目で見たことなかった」

ってフラれたくなりすぎてる。
その言葉を受けて、失恋ソング
聞きながら「良い恋したな…」って
湘南の海で風を感じたいです(?)

【無意識胸キュン工場・龍司】

龍司はもはや工場だと思う。
胸キュンの生産ラインが龍司の中に
存在しているに違いない。

発熱した天が、寝付くまで傍にいて
それだけで天からしたら十分なのに
起きてきたらリビングには龍司。

「待っててくれたの?」

と聞くと

「うん!顔見たかっただけだから」

と爽やかに言い残して帰っていく。

何、顔見たかったからって…
めちゃめちゃズルいんだけど…
そんなの言われたら熱上がるけど…
いくらでも見せますけど???って
言わなかった天偉すぎる。

他にも、2人でお祭りに行った時、
天の気持ちを知っていながら、

「天って、俺といるとき
 楽しそうだよな」

とか言っちゃう感じも本当ずるい。

天は、本当に偉いよ。
私ならその辺のコンビニ駆け込んで
ゼクシィ買ってきて渡すもんな。

【告白対応選手権優勝①】

一緒にいるうちに気持ちが膨らみ
とうとう抑えられなくなった天は
龍司からの返事は求めずに、

「俺が龍司くんのこと
 好きってことだけ覚えておいて」

と告白をする。

思わず想いを伝えてしまったけど、
龍司との関係性は壊したくない。
その一心で夏休み前、龍司に

「普通にどっか遊びに
 行きたいよね」

と声を掛ける。それを聞いた龍司は

「普通にって何だよ、
 覚えててって言ったくせに」

と呟き、電車に乗らずに終業式に
出ず、天と2人で話す時間を取る。

「知ってほしいだけじゃ
 わかんないし、どういうつもりで
 好きって言ったのかちゃんと
 教えて?全部聞いて、知ってから
 どう向き合うか決めたい」

ちょっと待ってくれ…大好きすぎ。
この時点でももう胸が苦しいのに
龍司はさらに追い打ちをかけてくる。

天が付き合いたいと思ってることを
打ち明けると、その気持ちを聞いて

「天のこと好きになっていけたら
 良いと思ってるよ。なかったこと
 にはしないし、今まで通りにも
 しない。ちゃんと好きってこと
 知っておくから。だから、
 しばらくは俺に片想いしといて?」

と微笑む。え、ズル過ぎない……?
だって、天は龍司と友達のまま
終わらせたくないけど、でも龍司を
困らせたくないから、付き合うのは
無理でもせめて友達でいたいから
「知っててくれるだけでいい」って
言ったのに、龍司の方から
なかったことにはしない、今まで
通りにもしない、好きになれたら
良いと思ってるなんて言われたら
そんなのもう無理じゃん……。
期待していいよってことじゃん…。
しばらく俺に片想いしといてって何?
告白された側の龍司の方が先に
両想い見据えてるんだけど何?
このシーン見てた私の片想いも
始まっちゃったんですけど…??
告白対応選手権優勝だよこんなの…

【告白対応選手権優勝②】

さすがは優勝者龍司さん。
正解対応は1度じゃ終わりません。

お祭りの夜、花火を見ながら

「来年も一緒に見たいな~」

と口にする龍司。それを聞いた天は

「……来年も、俺片想いなの?」

と呟く。そのあとハッとしたように
「やっぱり今のなし!忘れて」
と誤魔化す。告白の返事を急かした
わけじゃないと伝える天に対して、
告白対応選手権優勝者・龍司は
またも正解を出してくる。

「忘れないよ。俺今日返事する
 つもりで来たから」

「今の自分の気持ちじゃ天が伝えて
 くれた好きには、まだ足りないかも
 しれないけど、でも、俺は会いたい
 って理由だけで会える相手が天なら
 いいなって、それが恋人の特権なら
 天と付き合いたい。それじゃダメかな?」

ダメな!!!!!わけが!!!!
あるかい!!!!!!!!!!!
ダメなわけがあるかい!!!!!
ダメなわけがないだろうよ!!!
それが好きってことじゃんよ!!!

軽口叩いて笑いあえて、すこぶる
優しくて、いつも欲しい言葉くれて
でもそれも押しつけがましくなくて。
告白に対しても茶化すことなく、
真正面から受け止めて向き合って。
近いけど、近すぎない。
でも遠くに行かない安心感がある。
1話の時点から好きだった龍司を
回を重ねるごとに天と同じように
どんどん好きになってしまう。

私が、勝手にフラれたくなるほど
龍司に惹かれてしまったのは、
日向亘くんの自然体すぎる演技と、
それを引き立たせる大倉空人くんの
演技の賜物だと思う。

個人的には2人の空気感も凄く
好きだった。BL作品はやはり、
作品自体にもファンが付きやすい。
その分、俳優にドラマの中の役を
投影してしまう人も少なくない。
度が過ぎると、作品にも入りにくく
なってしまったり、元々のファンの
方は複雑な気持ちになることも
多いんじゃないかと思う。

しかし、日向くんと大倉くんからは
同じ作品を作る仲間としての
信頼関係みたいなものを強く感じて
そこには龍司と天とはまた違う
空気があったように思える。
だからこそ、見ている側も作品の
世界に没頭することができた。
これって凄く有難いことだと思う。
最終回を見終えた後、この2人が
龍司と天で良かったと心から思った。

「君となら恋をしてみても」は現在
U-NEXT、FOD、Hulu、
Amazon Prime Videoで配信中!
日向亘くんに恋をしたくなった方は
是非見てみてください!!

そして、
最後に龍司に一つだけ聞きたい。

「来年も、私片想いなの?」

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