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自分にとって大事なものの「目印」を、心に刻む、身に着ける。

しかし、このわたしには、わたしたちの主イエス・キリストの十字架のほかに、誇るものが決してあってはなりません。この十字架によって、世はわたしに対し、わたしは世に対してはりつけにされているのです。
新約聖書 ガラテヤの信徒への手紙 6章14節 (新共同訳)

こんにちは、くどちんです。キリスト教学校で聖書科教員をしている、牧師です。

BTSが好きなのですが。
(またその話か)(いいじゃない、何度その話をしても)(大丈夫、あとでキリスト教の話もするよ!)(いや、大丈夫って何)

BTSには、メンバーがデザインを手がけた「BT21」というキャラクターがあります。

BTSを知る前、私はこれを「LINEのキャラクター」だと思っていたので、同じような方がおられるかもしれません。これ、BTSのキャラクターなんですよ~!(大声)

このキャラクター、LINEだけでなく各種企業とタイアップして、いろんなところからグッズが出たり、関連商品が出たりしています。

いやー、追いかける身としては大忙し。楽しいけど。
最近は私がこれだけBTSが好きだと言っていることもあって、友人、同僚、果ては生徒さんまで、「もらったから、見付けたからあげるよ」と言って譲ってくださったりするので、私の手元にはかなりの数の推しグッズが集まってきました。

とはいえ、たとえばラバーチャームだの缶バッジだのを手に入れても、私はビビりでなかなか使えません。「落としたらどうしよう」というのもあるのですが、「これ着けてて『え、あんな人がBTSのファンだなんて』と嫌な気持ちで見られたらどうしよう(´;ω;`)」などといらぬ心配をしてしまうのです。

でも、見知らぬ人がグッズを付けているのを見かけるのはすごく好きです。チャームをかばんに着けている人を街で見かけたり、スマホケースにステッカーを貼っている人を駅で見かけたり、キャラクター文具を使っている生徒さんを学校で見かけたり……。そういう場面に出くわす度、「わ、この人も好きなんかな! 嬉しいな、声かけたいな」などと思います。いや、前述の通りビビりなので、実際には声はかけませんが。

深い意味はなく何となく付けているだけ……という人も中にはいらっしゃるでしょう。でもやっぱりそのグッズを付けておられる方を見かけると「同じものを好きな人かも」と思って、嬉しいような心強いような気持ちになる。

「自分はこういうことに関心がありますよ」という発信になるような「目印」は、「同志」に対する無言の励ましになり得るのだな、と思います。

そういえば先日、牧師仲間が「運転してたら前の車にイクトゥスのシンボルがあってめっちゃテンション上がったけど、教会の人の車だった」とつぶやいていました。

「イクトゥス」」というのは「救い主イエス」を示す魚の形のシンボルマークです。

このマークを知っていたという人はもちろん、見たことがあるという人も少ないと思います。それくらい「業界人」しかたぶん知らないマークです(笑) それなのに街中でこのマークを付けている車が走っていたら、我ら「キリスト教業界人(?)」としては俄然テンションが上がるわけです。ただ先述の友人の場合、ふたを開けてみたら「もともと仲間内の人」だったわけですが(笑)

私は仕事用のアイテムのいくつかに「レインボーフラッグ」のステッカーを付けています。


「どうしてそれを付けているのですか」と尋ねられることがあります。「セクシュアルマイノリティ」と括られて苦しい思いを強いられている人たちへの連帯のしるしとして付けているつもりですので、それを相手に伝えると、時々「実は私は当事者なので、あなたのその姿勢は嬉しい」というようなことを言ってもらえることもあります。

BT21のグッズと比べるような話ではありませんが、やっぱりそれが「目印」となって、誰かを励ます「目印」になることもあるのだな、と感じます。

キリスト教の「目印」は、先の「イクトゥス」よりもやはり十字架でしょうね。これはもはやキリスト教徒だけのものではなく、単なるファッションとしても一般に受け入れられている部分があります。でも、十字架のアイテムを付けていて「アンチキリスト教!」という人はさすがに少ないんじゃないかな、とも思います(笑)

身に着けることももちろんですが、この「目印」を心に刻むことで、「私はこれを大切にして生きるんだ」という自分なりの足場がより確かになる。十字架はそういうものとして私の生き方を支えてくれているような気がします。

自分が大切にしている、自分が誇りに思う、自分が繋がっていたいと願うものの「目印」。皆さんにとっての目印は何ですか。
それをあなたが身に着けてみることで、誰かが嬉しくなったり励まされたりして、連帯を生んでいることもあるかもしれません。

私は、聖書や十字架をこれからも心にしっかりと刻みつつ、BT21グッズもそろそろ恐れず身に着けてみていってもいいのかな~、などと考えています(^^)


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