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育児を通じて夫婦関係が悪くならないために大切にしていること

夫婦で協力して育児をしていても、お互いの意見がぶつかってしまうことってあったり、なかったりします。ただ、工藤家の場合はそういったことがほとんどありません。

別に自慢しているわけでも、夫婦仲が超いいね!みたいな話ではなく、特にぶつかり合うことがありません。

友人に「なんで?」と聞かれたのですが、僕自身イマイチ自信を持って回答できなかったので、そのまま妻に聞いてみました。

そこであきらかになったのは、育児に向かうスタンスが違うからではないかという結論になりました。

そもそも育児は、子どものために夫婦で協力するものだと思われますが、どうしても子どもを中心に二人が想いを持って意見を言ったり、思索を巡らしたり、行動すると差異が生まれます。人間だから仕方ないことです。

ただ、僕は妻に言われて初めて「そうか」となったんですけど、僕は子どもたちのことが好きですが、それ以上に長男(8)の妊娠がわかってから次男(6)三男四男(4)が生まれ、いまに至るまで一貫して妻の心身のケアと回復を軸に意思決定をしているからではないかということです。

もちろん、その想いが裏目に出て、「そうじゃないでしょ」ってなるときもあるわけですけど、少なくとも子どもファーストで考えてくれる妻に対して、僕は(どちらかと言えば)妻ファーストというスタンスです。

妊娠をすることができないわけですけど、妊娠時のつわりも出産直後の憔悴した表情、産後に(特に双子のとき)なかなか回復しない身体を一番近くで見ていて、子どもも大切ですが、何より妻の心身が戻らないことには安定基調にならないよなぁとずっと思っています。

言葉で「あなたのため」とか「子どもたちのため」という理由を話して自分の行為を正当化することはありませんが、自分なりに考えて、ときには相談しながら、どうしたらいいか悩んで子育てもしています。

最近、「おぉ、そうか」と反省したことがあります。それは少しでも妻の時間を過ごしてほしいと、これまで通り男児四人を連れて遊びに行こうと、特段相談をすることなく、翌日の予定を「子どもたちと出かけてくるねー」と言いました。

すると、「私もみんなと一緒に遊びに行きたいんだよ」と笑いながら言われて、「あぁ、これまでなかなか身体が回復しなかったけど、ずいぶん戻ったんだな」とみんなで遊びに出かけました。

そんな例の通り、これまで先回りをしていろいろやっていても感謝はされど、あまり諸注意を受けなかったわけですが、下の双子も4歳となったということと、妻の身体が回復したことで、僕も育児・子育ての新たなフェーズに入ったんだと自覚するに至りました。

逆に、仕事にせよプライベートにせよ、子育てを理由にゆるやかにセーブしていたことについて、この頃は諸注意を受けたりします。行為そのものではなく、子育てを理由にするフェーズは終わったので、配慮が逆に身勝手に映る(何かを抑える理由に家族を使っている)のだ、と気が付きました。

すべての家庭においての軸になるわけではないと思いますが、少なくとも子どもを想う気持ちと、何を大切(優先)にするかは、必ずしも一致しなくても夫婦関係は悪くならない、ということがこの8年くらいで学んだことです。

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