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【英国旅行記】2023年 リンリー・サンボーンハウス


中流階級のテラスハウスへ

次の目的地リンリー・サンボーンハウスは、画家エドワード・リンリー・サンボーンが住んでいた家となります。一棟建てのレイトン・ハウスとは異なり、同じ外観の建物が並ぶテラスハウスです。

建物も幅広い種類があり、超高級な上流階級向けの住まい(カールトン・テラス・ハウス)から、あまりランクが高くない方の中流階級まで存在しています。今回の訪問先は、中流の真ん中より少し上ぐらいでしょうか。

レイトン・ハウスに比べると、テラス・ハウス内の1つの家の横幅は狭く、1フロアの部屋数は極めて少なくなっています。その分、階数が多く、上に伸びています。また、踊り場の空間も使っています。

レイトン・ハウスと同じサイトでチケットが買え、かつ距離も近く、徒歩10分以内で到着できますので、セットで訪問するのが吉です。

入り口は正面玄関ではなく、かつて家事使用人たちが用いていた階下へ通じる階段からです。

正面

階下から入る

階下へ
階段

入った階段を振り返る。

入り口を入ると、左手に道路の下と思える空間(石炭置き場などか)と、右手には廊下があります。


大変残念なことに階下の職場(キッチンなど)はまったく残っておらず、スペースは受付やガイドブックの販売などに使われています。

階上へと向かう階下の廊下
廊下の壁の上の方に使用人呼び出しのベルが残る

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