インタラクションデザインを考える_1

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最近、インタラクションデザインについていろいろと考えています。
インタラクションデザインと呼ばれるプロダクトはたくさん作ってきたはずなのに、いざ、考えを綺麗にまとめようとするとなかなかうまくいかない。そこで、一度、思いついたことを吐き出すことにしました。
そこから見えてくるものをあとで綺麗に整理する目的です。
ツッコミ、感想、これ読め情報、大歓迎です。
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そもそもインタラクションデザインって

インタラクションデザインとは、人と人工環境のやり取りをデザインすることだと捉えています。直訳すると「相互作用のデザイン」でしょうか。

コンピューターやソフトウェアと人の「接点」において、どのような反応や作法、情報の視覚化が適正か?を考えることから始まって、今日では、人間を囲むすべての「もの」と「人間」の間の「相互作用」をデザインすること、と理解されています。

現在、デジタル機器やインターネットサービスのテクノロジーは凄まじい速さで進化していて、新しいカテゴリーの製品やサービスが次々と生まれています。それに合わせて人と人工環境とのやりとり、インタラクションを常にアップデートしていくことが重要になっているため、インタラクションデザインは現在注目されています。

インタラクションデザインの始まり 

MIT PRESSの書籍”DESIGNING INTERACTIONS”の冒頭の章にはこう書かれています。

Gillian Crampton Smithという女性デザイナーが1981年に雑誌のデザインをする際にレイアウトを助けるプログラムをデザインしたのが、後にインタラクションデザインと呼ばれるものの走りであり、情報技術に対してデザイナーが重要な役割を担い始めた時。
後に彼女は、イギリスのセントマーチンズでグラフィックデザインとコンピューターという大学院プログラムを作った後、89年にRCAに移り、Bill Moggridgeのアドバイスのもと、Computer Related Designという学部を作った。これが現在Interaction Designと呼ばれる領域であり、世界で最初のインタラクティブなプロダクトやシステムを学べる場所だった。

Gillian Crampton Smithはのちにインタラクションデザインの世界に多大なインパクトを残すことになる、Interaction Design Institute Ivrea (arduinoを生み出した学校)を作った人でもある。

よく耳にする話では、IDEOの共同創業者であるBill Moggridgeと元Xerox(後IDEO、Stanford Univ)のBill VerplankがInteraction Designという言葉を作ったという話。wikipediaには”Interaction design”という言葉は80年代の中頃に彼らが作った造語だと書かれている。

しかしその10年ほど前から様々な場所でコンピュータに関連するデザインという概念は存在していた記録は多くあって、それらがインタラクションデザインという呼び名に統一されながら進化してきたということなのでしょう。

ちなみに名称として初めてインタラクションデザインという名前の学部を作ったのはカーネギーメロン大学で、それはGillian Crampton SmithがRCAでComputer Related Designを作ってから5年後の94年。

概念を確立したのは誰とは明確に言えないが(往々にして文化とはそういうものですが)、70年代から試みや文化は始まっていて、80年代に体系立てられ始めて、90年代以降徐々にメジャーになってきた領域といった感じでしょうか。約50年の歴史がある分野なんですね。

世の中のどこらへんで使われている言葉か 

電子的な画面と人間を対話させるようなアプリデザインやウェブサービスデザインの領域や、人が触れるスイッチやハンドルを備えた工業製品のインダストリアルデザインの領域で使われている言葉。

近年台頭しているスマートスピーカーなどのVUI(ヴォイス・ユーザー・インターフェイス)デザインもインタラクションデザインと言われる領域。デジタル機器やインターネットサービス界隈のデザイナーが多く使っている言葉。

UXデザインと何が違うのか 

いまやちょっとした注目ワードでもあるUXデザイン。これはユーザーの体験全体をデザインするという領域であって、サービスやプロダクトの認知から、プロダクトが目の前にないときの体験まで包括する、サービス全体を対象とする領域であって、インタラクションデザインより広い範囲を指すデザイン領域。相互作用的ではないデザインも含む概念。

インタラクションデザインは人間とモノ(ソフトウェア)やモノとモノの間の相互作用を指す領域で、概念的にはUXデザインに比べ、もっと小さい範囲を指す。例えば、メルカリの認知からメルカリを使うシーン、メルカリを使わなくなるシーンまで全体を考えるのがUXデザインの領域で、メルカリのアプリをユーザーが使うときの認知や動きを主に対象とするのがインタラクションデザイン。両者の関係は、UXデザインの中にインタラクションデザインがたくさん入っているような概念構造。

続く

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