5月3週目の食費

期間
5月15日（月）〜 5月21日（日）

食費
Total 3.1万円（308,790ウォン）
外食：6回　29,200円（292,000ウォン）
自炊：11回　1,679円（16,790ウォン）
お菓子作り：0回　0円（0ウォン）

古い建物を生かした、おしゃれな店の激戦区

ソンスドン（聖水洞）

ソンス（聖水）はもともとは車の修理工場や、靴や鞄の町工場の多かったエリアで、今でも小規模で古い工場や倉庫の建物が多い。古い工場や家屋をリノベしてカフェにするのが韓国でもはやり始めてから、このエリアにはおしゃれなカフェが次々とオープンした。おしゃれで味わいのあるお店が多いので、色々なドラマの撮影にも使われている。

訪れるたびに新しいお店が現れては、次に訪れたときにはもうなくなっているような変化の速いエリアで、お店同士が切磋琢磨している様子がうかがえる。飲食店に関して言えば、おしゃれさ、美味しさのレベルが高くなりきっている感じがあって、どのお店に入ってもあまり失敗することがないと思う。

古い建物を生かしたおしゃれな雰囲気、スペシャリティコーヒーとパンの組み合わせで人気の＜onion（オニオン）＞1号店も、ここ聖水洞（ソンスドン）にある。

ミシュラン掲載の”レベチな”パスタ屋さん

FAGP（ペッピ）

ソンスのメインストリートからは少し離れた場所に、パスタのとびき美味しいお店＜FAGP（ペッピ）＞がある。店名はFreaking Awesome Good PASTAの頭文字から来ていて、店名からして期待せずにはいられない。

100％予約制（予約した場合のみ入店可能）

当初はいつ来ても店頭に4〜5組の並びができていたが、2022年6月以降”100％予約制（予約した場合のみ入店可能）”に変わり、当日並んで食べることができなくなった。

＜キャッチテーブル＞というサービス（アプリ）の利用者が増え、最近この”100％予約制（予約した場合のみ入店可能）”のお店にちらほら出会うようになった。

予約時にkakao talkで示される暗証番号を入力して店舗のドアを開けて入店すると、ブルーのつなぎのユニフォームのお二人が感じよく迎えてくれる。座席はどれもカウンター席で10席ほどしかない。一度に2〜3チームの予約を受け付けているようだ。席に余裕がある時には、キッチン側か窓際か、座りたい席を選ばせてくれる。

予想が良い意味で裏切られる斬新なメニューたち

シグニチャー（名物）メニューである、「イカのリガトーニ」と「パクチーのクリームスパゲティ」を除いては季節の食材を使ったサイドディッシュとパスタを提供してくれる。「イカのリガトーニ」には、ローストされたレモンが添えられるが、見た目のインパクトと味のまろやかさのコントラストが印象的だった。

どのメニューも意外な組み合わせであったり、プレーティングがひとひねりあったりと、うれしいサプライズがある。味の塩梅はワインとよく合い、よく冷えたワインが進む。

オープンキッチンで、シェフの動きをほぼ全て見ることができるが、周到に準備された材料を取り扱う無駄のない動きは見事だなと思う。パスタ屋さんであるのに、ガスレンジ周りはシミひとつないくらいにピカピカで、食材がラベリングされた容器に入って整然と並んでいる様子に、おおげさに聞こえるかもしれないが行くたびに圧倒される。

シェフは、パスタを作り終えるたびに、ガスレンジ、壁を全てピカピカに拭きあげ、洗い物も都度片付ける。他のお客さんが、
「キッチンがすごいキレイですね。」
と話しかけると、
「整ったキッチンから良い食事が生まれるというのがシェフの信条で。これでも6年目のキッチンなんですよ。家ではこんな風ではないんですけどね。」
と答えているのが聞こえてきた。

今週もごちそうさまでした。