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【作品No.7】 金子未弥 × 大西佐美雄 × 大西正子 × さすけ

作品No.7
金子未弥 × 大西佐美雄 × 大西正子 × さすけ


見たことのない山の空気をひとくち

紙、インク、木
展示場所:自家焙煎珈琲佐助


女人禁制で私が入ることができない大峯山を知った時、入れないが故に強く憧れて、世界にそんな場所があることが少し嬉しくなりました。山頂にあるというお寺や、道中でのしきたりの話は、どこか架空の物語の一部のように感じられて、ふわふわとしたまま私の空想の域を越えることはできないのです。
 
ある時、自家焙煎珈琲佐助のマスターがかつて大峯山で御朱印を書いていたという話を聞きました。店内に掲げてある御朱印を見たとき、初めて物語と現実が繋がったかのように感じられました。御朱印が人と場所と時間を一瞬で結びつける記録なのだとしたら、それは見たことのない場所へはっきりと導く道標のようでもあります。

自家焙煎珈琲佐助のカウンターに座り、長年、大峯山と関わっている大西夫婦との会話を、山の入り口に立ってずっと奥に耳を澄ますように聞いていると、あるとき入ることができない場所への扉が開かれたような気がしました。「自家焙煎珈琲佐助」のオリジナル御朱印を制作しました。ゆったりと珈琲の香りに導かれたら、もしかしたら道標が手渡されるかもしれません。(金子未弥)


定休日:水曜



長年、大峯山の宿坊の管理をされていた佐助のマスターから聞く話は、女人禁制で作者が入ることが できない場所への入り口のようであると感じていました。マスターがかつて大峯山で御朱印を書いてい たという話から「自家焙煎珈琲佐助」のオリジナル御朱印を制作しました。


協力:林敬庸、仲子竣祐

金子未弥 × 大西佐美雄 × 大西正子 × さすけ
「自家焙煎珈琲佐助」のオリジナル御朱印
洞川大絵図

撮影:上野千蔵

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