けんちん汁の由来は?
Yudaiです。
日本では、まだまだ寒い昨今です。
全国各地、冷え込んでいます。沖縄行きてー。
寒い季節は、当然ながら暖かい食べ物飲み物が欲しくなりますよね。
この季節になると、子供の頃母がけんちん汁を作ってくれたのを思い出します。
子供は風の子、冬でも薄着で冷たいジュースをガブガブ飲んでいた小さい頃の僕は、好き嫌いが多かったし、野菜のたっぷり入ったけんちん汁の有り難みは全然分からなかったけれども、もう今は食べたくてしょうがないですね(笑)。
いやー変わりますよ味覚や好みは。
ところで、うちの親は「けんちん汁」と言って食べさせてくれていましたが、所謂「豚汁」と何が違うのか。
一見同じものように思えますが、「けんちん汁」は、一回炒めた具が入った汁なんだそうです。
ほー知らなかった。
またそもそも、「けんちん汁」は精進料理らしく、豚肉を使わないのが本来なのだとのこと。
うむ、うちの親は思い切り肉入れてましたよ(笑)
さらに、精進料理ゆえ、出汁も鰹や煮干しではなく、昆布や椎茸からとると。なるほど。
ということはじゃあもしかしたら、うちの母のけんちん汁は、豚汁と言った方が正しかったのかも知れませんな。
ん?精進料理?
精進料理ということは、けんちん汁は元々、お坊さんが食べていたものということになります。
いや「けんちん」って、何だ??
そう実は、「けんちん」の由来は、実は「建長寺」なのです!
神奈川県は鎌倉市にある建長寺。
臨済宗建長寺派の大本山だ。
鎌倉時代の建長5年に、5代執権北条時頼によって建立され、初代住職は有名な蘭渓道隆。
後の無学祖元なども修行した、鎌倉仏教の臨済宗の、正に大拠点だ。
そんな建長寺で修行僧が作っていたのがけんちん汁。「けんちん」とは、「建長」が訛ったものらしい。そうだったのか。
小さい頃から馴染みのあるけんちん汁が、あの有名な鎌倉五山建長寺から由来があって、けんちん汁じゃなかったとは(笑)。
汁だけに、しるよしもありませんでした!
原由子 – 鎌倉 On The Beach [Live at 鎌倉芸術館, 2023]
鎌倉にご実家があることで有名な原由子さん。
建長寺から、唯一オフィシャルでけんちん汁を認められるている「点心庵」でけんちん汁を召し上がっているんでしょうかね。
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