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図らずも30代最後の旅はまさかのインドネシアでした

2023年4月~6月まで2か月間、仕事を辞めてタスマニア島に滞在していたわけで。39歳最後の旅は、もちろんタスマニア島だろうと思っていた。

が、しかし。
思いもよらぬところからとんとん拍子に、インドネシアはバリ島、ジャワ島を旅することに。
目的は、世界三大仏教遺跡といわれる、ボロブドゥール遺跡。

ボロブドゥール遺跡は、欲界-色界-無色界の3界9層からなる階段ピラミッド。ピラミッド上には1,460面のレリーフと504体の仏像を中心に多数の神像やストゥーパ(仏塔)が祀られており、世界の秘密や悟りの境地が描き出されているという。また、この遺跡は建設後、近くの山の大噴火により、火山灰に埋もれており、1000年以上もの間、完全に人々の記憶から忘れ去られていたという、なんとも切ない遺跡。

つい最近まで、そんな遺跡が存在することすら知らなかったのに、こうして行く機会に恵まれるなんてなんの巡り合わせだろう。

誘ってくれた人は、今まで何度か行く機会を狙っていて、その都度、インドネシア沖に地震が起きたり、台風が起きたりで結局その度に挫折していたそう。かねてからのそういう事情を聞いていたので、なぜかわたしはその人を「ボロブドゥールに連れて行かねば!」という謎の使命を感じてしまったのである。

旅は本当に直前に決めた。
彼の転職が唐突に決まり、図らずも有休消化という形で長い休みがとれるという。インドネシアいこっかなーというので、ぜひ行って来たら?と背中を押したのが2週間ほど前。すると、木曜日、「一緒に行く?」とのお誘いが。仕事調整できるなら行こうかなあとふと思う。そこからは怒涛。旅行会社の方ですか?というくらいの価格比較付き、3つの旅行計画書が送られてきて、土曜日には旅程を詰め、翌月曜出発。
いまだかつて、海外旅行というのにこんな短いスパンで決め、出発したことなどない。

ベトナム(戦争博物館)経由、バリ島(ウブド観光、ビーチでのシュノーケリング)、ジャワ島(ボロブドゥール遺跡、プランバナン寺院、タマン・サリ)の旅。

木が大好きなもので、どこへ行っても木を撮影する
シュノーケリングしたBlue LagoonBeach
映画「食べて祈って恋をして」の舞台と帰ってきてから知った


Kopi Luwak(ジャコウネコの糞から採られる未消化のコーヒー豆)酸味が特長

タスマニア島とは違い、あわただしい日程、アワタダシイ事前準備、で突撃したため、心も身体もふわふわしていたようで、体験は素晴らしかったのだけれど、「感じる」というアンテナがあまり働かなかったなあというのが残念。

光と影が絶妙。1000年以上誰にも見つけられなかった
仏塔の中の方。仏塔が壊されているものもある
炎のような高いピラミッド状の尖塔と各祠堂による一大複合体、プランバナン寺院

ただ、旅の途中、彼が高熱を出すという由々しき事態が。またしてもこの人はボロブドゥールに行けないのだろうか・・・。もはやこうなった以上、ボロブドゥールのほうが彼を拒絶しているのではないだろうか。などと思ったり。バリ島からジャワ島へ飛行機に乗らねばならず、熱を下げねば乗せてもらえるかどうかも微妙で、現地についてからも空港から2時間はバスに乗らねばならず。わたしの謎の使命感「ボロブドゥールに連れて行かねば!」も、もはやここまでかと諦めかけていた。

が、執念という根性で微熱まで下がり、無事、目的を達成することができたのでした。


ジャワ島中部の深い密林の中、世界最大級の遺跡、ボロブドゥール。その頂上、大ストゥーパとともに。



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