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30代最後の旅②~「普通・常識を疑う、そして手放す」

行くまでの話。

実際、考えれば考えるほど「いやでもな」「仕事がな」「英語しゃべれないしな」「家族どうしよ」などなどできない理由ばかりが浮かんできたりした。タスマニア島に行く可能性について、考え続け、2022年年越しを迎える。さて、2023年のテーマは何にしようと1年を振り返ると・・・

七面倒くさい話をすると、2021年年末まで話を巻き戻すことになる。
2021年年末、わたしはある友だちとZoomで話していた。その頃わたしは、当時勤めていた会社の組織としての在り方や、直属の上司の人間性の低さに怒り狂っていた(20年近く社会人として勤めてきて、こんなに人として尊敬できる部分がない人に出会ったのは初めてだった)
仕事の愚痴ばかり言うわたしに、その友だちが一言。

「だけどそれ、莉緒さんがのぞんでそこにいるんですよ?」

雷落ちたかと思った。目が覚めた。仕事辞めようとすぐ胸に誓った。幼い頃は、自分の嫌なことから逃げてはいけません、嫌いな食べ物も食べなくてはいけませんという一種の暗示を社会全体でかけられていたけれど、わたしはもう大人だ。

自分がいたいと思う空間に、自分の意志で行けばいい。


だけど、年度末は例年以上に超多忙を極めることは目に見えていたので、それはやり切ってから、そして引継ぎできる人の採用をし、引継ぎ切ってから夏には辞めようと決めた。そして、8月末退職。
晴れて愚痴を言わない生活へ。

そうして、大学のときからいつかは…と思っていた図書館司書として勤めることにした。但し、正社員雇用はめったとない職種。とにかく始めることからだと契約社員に。

ここまでが2021年末~2022年末までの話。

これを踏まえ、2023年のテーマは何にしよう??と考えたとき、ゆるやかに文通をしている先輩への手紙をかいている途中に「ああ、わたしこんなこと考えてたんだ」というテーマが浮かんだ。

「普通・常識を疑う、そして手放す」


わたしはこれをしたいと思ってるんだなあとふいに気づいたというか。このテーマに気づいたとき、わたしは自然に「タスマニア島に行こう」と決めていた。相手のあることだから、もう一度行ってもいいかの確認は必要だけど、もし本当に受け入れてくれるなら、初めての海外一人旅、やってみようじゃないか!と胸に決めたのである。

今までの自分なら尻込みして、結局は行かなかった。
契約社員として勤めていた職場からも、4月以降もぜひ続けてほしいとお願いされていたし、今までの自分なら、続けることを選択していた。

だけど、このテーマが自分の中で眠っていたことに気づいたとき、一旦「今まで守ってきたもの、自分の中の常識」を手放すという経験をしてみようと決めたのだった。
大人になってからは無難な道を選ぶことのほうが多かったと思う。
30代最後の年、勇気を出してみようと羽田発ーMelbourn行、国内線に乗り換えて、Melbourn発ーLaunceston行のチケットを買ったのだった。


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