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花を飾ることの大切さ。

こんばんは、クマケンです。
花屋をしていると、花を楽しそうに買うお客さまがいると、ついついこちらも花を買って帰りたくなっちゃう気分になります。部屋に、花やグリーンがちょこっとあるだけで、空間に彩りや瑞々しい潤いを感じられるんです。

そもそも、そういえば花は、いつから飾る習慣ができたの?

花を飾る文化

花を飾る習慣は、はるか昔、海を渡った他の国で埋葬する際に花を供えるところから始まっていると言われています。飾ると言うよりは、供える、祀るものだったんでしょうね。最後くらい華やかに見送ってあげたいという気持ちから、花を共に土の中や上に供えたのだと思われます。

日本でいう冠婚葬祭の葬の部分になりますね。

ちなみに冠は、成人式や七五三、還暦等を指します。奈良時代以降の成人を示すものの儀式「元服(げんぷく)」で、冠を被っていたことから、きているそうです。婚は婚礼、葬は葬儀、祭は、お盆など祖先を祭る儀式から一年の季節の行事のことを言います。花屋さんでは、季節の行事を物日(ものび)と呼んでいたりします。

日本でも昔の短歌や俳句にも、花の名前が出てくるように、恋人や大切な人へ贈るものでもあったんだと思います。

だいぶ簡潔的になりますが、花を供えたり、添えたり、飾ったりする文化が続いて、現代へ。

花を飾る習慣はありますか?

ところで、みなさんは花を飾る習慣はありますか?
昔、花屋になったばかりの頃、花屋さんで花を買ったことあるか友人に聞いたことがあります。

すると、みんな口を揃えて、送別会か卒業式か母の日、お見舞いぐらいと。

意外と、普段から花を買って飾る機会って少ないんですよね。僕も花屋になるまで、花屋さんへ行った記憶が、ほぼほぼないです。

花は食べるものではないし、
かといって、暮らしのなかで生活必需品でもない。
別になくてもいいもの..。

そう思っているかたも多いかも知れません。

花を買って飾るかたが増加!?

今から6年前の新卒で入社した花屋をしていた頃よりも、花を買うかたが増えた気がします。(肌感ですが)
花を買うかたは、ほとんど30代から40代の女性が多かったのですが、最近は20代〜の男女関係なく若い世代の子たちも花を買って飾っている印象。

今年は、おうちで過ごす時間が長いせいか、花やグリーンを部屋の中に取り入れるかたが多かった気がします。

花を飾ることの大切さ

花や植物って、
瑞々しくて、蕾が開いたり、芽を出したり
とても癒されますよね。


癒されるだけではなく、僕は花を飾ることは、時間を大切にすることだと思っています。

日本には四季があって、それに合わせた季語もあるくらいです。素敵ですよね。どんな時間を大切にするかと言うと、2つあって。

・季節を大切に味わう

たとえば、今年の秋に出会ったコスモス。次会えるのは、来年の秋になります。今年のコスモスとは、色味が違ったり、花の大きさが変わっていたり。自然の中で、育てられた花々なので、天候によっても左右されます。

花を飾るときは、どんな場所で、どんな風に育ったのかも気にしてほしいポイントですね。

・誰かとの時間を大切に過ごす

花を贈る時間、もらったものを飾る時間、記念日や誕生日、なんでもない日でも季節の花があったら、特別な時間に。なんでもない日常を非日常にしてくれます。

ヒマワリを友人からもらったら、いつの間にかヒマワリが、その友人との思い出になっていることも。夏にヒマワリが花屋さんに並んでいると、プレゼントしてくれた友人の顔がよぎります。

母が好きだった花、父が育てていた花
祖母が愛していた花、友人が喜ぶ花

いろんなシーンが花によって
思い出させてくれる時間も素敵です。

花を飾って、ひとりの時間を楽しむのも◎
自分へのご褒美だったり、がんばるぞの気合いの花でも、季節の食べものを食べたいって言うように、季節の花を楽しみましょうよ。

花は食べるものではないし、
かといって、暮らしのなかで生活必需品でもない。
別になくてもいいもの..。

でも、あったら
より時間を大切にするもの。
パワーが、とてもあります。

だから、なくてはいいものではなく、
あるほうがいいもの。

なくては困るもの。

花がない世界なんていやだなぁ〜。僕は。

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