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まえがき(あとがき)

将来に対するただぼんやりとした不安という言葉を残し、自死を遂げた文豪がいた。まだ昭和のはじめの頃である。享年35歳だった。
自分も35歳になった。将来に対するただはっきりとした不安を抱え歳を重ねていく。ぼんやりなんて曖昧な表現も不要である。明瞭な不安である。


人生は時に辛いことばかりだ。嫌なことが良いことを数で上回る苦行の連続。日々憂鬱な報道に触れ、気が滅入ってしまうことがある。夜眠りに就くとき、明日なんて来なければいいのと願って眠りに就く。けれども朝はやって来るし、起きたならその日をこなさなければならない。そういった日常の列を乱した者から、人生を脱落していく。

鬱屈していても、毎日を生活していかなくちゃならない。


将来に対するただぼんやりとした不安。そんな曖昧でいて猛烈な恐怖で、ひとは大量の薬を飲んで死んでしまったり、線路に飛び込んだりできるのでしょう。


僕はひとつ、その文豪に対して誇れることがあります。
大文豪に対して烏滸おこがましいことだけど。


35年生きた。そしてこれからも人生は続いてゆく。


ただぼんやりとした不安に屈しないように、希望の出来事を探すべくnoteを作りました。希望を持てるような、そういう文章を書いて生きたい。

絶望するな。憂うのではなく、構築せよ。

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