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ねこさんがやってくる

私はリハビリテーションに関わるお仕事をしています。
(作業療法士という、名前だけ聞くとよくわからない職業です。まあ、このよくわからなさは、今回の記事では関係ないのであまり気にしないでください)

3月まで高齢者の施設で働いていたのですが、4月から訪問看護ステーションからの訪問リハビリテーションという、利用者様のご自宅まで訪問して、その場でリハビリテーションを提供するというお仕事のスタイルに変わりました。


さて。


仕事が変わって1週間半経ったのですが

結構いらっしゃるんですよ。

何がって

ねこさん


ねこ飼ってる率が異様に高い。

ここも

あそこも

そこ

かしこも

みんなねこ飼ってる!


行く先々で大体飼ってる。


かわいいですよね。ねこ。
くりっとした丸いおめめ。
しなやかで曲線的な体。
ピンと立ったお耳。
きまぐれでツンデレな性格。

私が好きな作家である村上春樹さんとか、私が好きなミュージシャンの山崎まさよしさんもねこを飼っていました。(まさよしさんは今家族に押されて犬を飼っているようですが・・)

だからねこを飼うのって憧れたんです。

ねこを飼って、ビーチボーイズを口ずさみながら、パスタをゆでている時に、耳たぶがとてもチャーミングなあの娘から電話が来たりするんだ。
「やれやれ」

そしてうちの息子さんも、ねこのかわいい魅力に取りつかれているため「ねこ飼いたい」と話す時が時折あるのです。

ここは寝た子を起こし太郎さんのように「ようしネコが飼える家に引っ越そう!」という展開には・・

(この記事は人間の価値観や家族の愛がつまっている素敵な記事なのでぜひぜひ読んで下さい。)

・・展開にはならないのです。


なぜかというと。

私がねこアレルギー持ちだから。



で、こういう事言うとすぐ「えーあんなにかわいいのに嫌いなの?」とか「大丈夫だよ。飼ってみなよ。」とかっていう人が稀にいるのですが、

そういうことじゃないんです。

ねこは好きなんです。見かけたら抱きしめて毛並みを確かめるように頬をすりすりしたいと思います。あの肉球をぷにぷにしたいな、なんてことも思ってます。

でもそういうことをすると自分が苦しくなるんです。苦しくなるのは呼吸です。
たまに我慢できずに「はぁ~ねこさん!」と抱っこしちゃった時もありますが、後に喘息発作で苦しむのは自分なんです。

だから、今現在のお仕事は、大変緊張感あふれる感じで行かせて頂いています。

今のところ、お家にねこさんがいても、幸いにしてルンバも常に出動しているようなきれいなお宅が多く、私の喘息発作が出現するようなことはないのですが、この先どのようなねこさんハウスが待ちうけているか想像もつきません。

ねこってなんで通り過ぎる時に体を当ててくるんでしょうか?
すっと寄ってきて「くねん」と体を寄せてきますよね。利用者様のお身体をストレッチしている時などにやられると逃げる訳にはいかないので
「あはは、かわいいですねー(棒読み)」
みたいな笑いながら笑ってないみたいな、笑いながら怒っている竹中直人にはなれないような、ただたんに不自然な人になります。

という訳で、これからは訪問車の中にコロコロと気管支拡張薬を常備しておこうと誓った私でした。






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