疲労破壊

かなり以前より分かっている、疲労破壊ですが、管理は大変です。疲労破壊はガラスやプラスチックにはほとんど起きず、これら材料は、疲労破壊を起こさず、パリンと割れてしまいます。粘りのある鋼、金属でよく観察されます。金属製の釘を何度も曲げてみると、簡単に疲労破壊が起こります。19世紀ごろフランスでは、疲労破壊を起こす前に馬車の車軸を交換していました。このころから疲労破壊は知られていました。疲労破壊には2種類あり、高周波振動による疲労破壊と低周波振動による疲労破壊です。高周波振動による疲労破壊は、メカニズムが研究され、定期的な検査や交換により、事故防止を出来ますが、低周波振動による疲労破壊は予想が難しいです。新幹線の台車の割れは映像から推測するに低周波振動による疲労破壊と思われます。新幹線の台車の寿命はおおよそ10年とも言われており、予想外の損傷であったと推測します。

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