材料 腐食エンジニアくまちゃん

くまちゃんです。エンジニアです。よろしくお願いいたします。

材料 腐食エンジニアくまちゃん

くまちゃんです。エンジニアです。よろしくお願いいたします。

最近の記事

配管の分類と住所

くまちゃんは、エンジニアとして、石油化学、潤滑油の設備管理をしてました。今は設計を中心に活動しています。機器には、機番がついており、例えば、V-1001と明確な機番があり、機番を示せば、場所も分かります。しかし、機器から機器をつなげる配管の分類と住所を決めておかないと、「この配管の材質は何?」「この配管の住所はどこ?」となるわけです。配管の材質を決めるのは、ラインクラスと呼ばれます。ラインクラスをみれば、材質が分かります。住所はラインインデックスと呼ばれ、どこの機器から、どこ

    • スペシャリストのマネジメント

      どの業界のエンジニアでも、その分野を専門に扱うエンジニアが出てくる。その人はスペシャリスト、フェロー、テクニカルアドバイザー、とも呼ばれます。名称は違えど、スペシャリストである。そのような個性的な集団をマネジメントするのは、非常に難しい。人が右向きゃ、オレ左。毎日昼食は冷めたピザ。服は青色しか着ない。真夏でも長袖。などと変わり者も多いです。こうした個性的集団をマネジメントするには、「何もしない」ことです。双眼鏡で牧場を眺めるがごとく、そこにいることが確認できればよいです。つい

      • 常に安価な選択肢は残す

        やはり、デザインしていくなかで、耐久性を意識すると、耐食性の高い材料を選択することが、多いです。しかしながら、耐食性が高くても、割れなどにより気密性を失うこともあります。その点、炭素鋼などの安価な材料は腐食は発生しますが、割れは起きにくいです。海外では、好んで炭素鋼を選択するエンジニアも多くいます。安価で管理のしやすい材料を選択することも大切です。これは色々なエンジニアリングで、役に立つ思考方法です。

        • 溶接の歴史

          溶接は、現代においては、非常に有名な接合方法です。過去からの歴史をたどってみます。1800年代にデービとベルナルドにより、アークの発生、実用化へと進みました。ベルナルドは特許を取ったそうです。この発明により、溶接がエンジニアにとって身近に感じることができています。最初は裸のアーク溶接棒を使用しており、溶接欠陥が多かったようです。その後、溶接に悪影響を与える酸素を遮断する溶接棒が開発されます。被服アーク溶接は、溶接欠点を防止する、最初の溶接とも言えそうです。このような歴史が、現

          疲労破壊

          かなり以前より分かっている、疲労破壊ですが、管理は大変です。疲労破壊はガラスやプラスチックにはほとんど起きず、これら材料は、疲労破壊を起こさず、パリンと割れてしまいます。粘りのある鋼、金属でよく観察されます。金属製の釘を何度も曲げてみると、簡単に疲労破壊が起こります。19世紀ごろフランスでは、疲労破壊を起こす前に馬車の車軸を交換していました。このころから疲労破壊は知られていました。疲労破壊には2種類あり、高周波振動による疲労破壊と低周波振動による疲労破壊です。高周波振動による

          noteのアプリ使うと書く回数が増える。アプリがあるの知らなかった‥‥‥

          noteのアプリ使うと書く回数が増える。アプリがあるの知らなかった‥‥‥

          仮説と検証

          ついつい忘れてしまう、くまちゃんですが、仮説と検証はエンジニアにとって重要です。直感的、おぼろげながら、仮説を立てて、仮説通りに事が進む。エンジニアにとっては最高の気分です。一方、その仮説がどの程度うまくいったのか、すなわち「たまたま」だったのか、「やっぱり」だったのかは、色んな角度から検証が必要と考えてます。たまたまであれば、仮説の問題点を補足しないとなりません。やっぱりであれば、その方法はノウハウとして残しておく必要があります。

          設備管理戦略

          くまちゃんの業務の1つに、設備管理戦略の作成、更新があります。以前より海外では使われていましたが、国内での定着はまだまだ少ないです。前置きが長くなりましたが、設備管理戦略というのは、設備の管理方針を決めて、方針通りに部品の取り替え、点検、修理を行うものです。進んでいる企業では、EAS(Enterprise Asset Strategy)と言われ、極端な場合は、エアコンのフィルター清掃時期など、企業の資産全てに戦略が設定されています。この戦略により、安価でトラブルの少ない企業活

          エンジニアに必要なこと

          ご無沙汰しております。くまちゃんです。今の主流のエンジニアはITエンジニアですが、くまちゃんは「材料、腐食、検査、溶接、設計」を生業とするエンジニアです。発電所、化学プラントなど、様々な設備の管理人です。過去には沢山の失敗をし、そこから沢山ののことを学びました。また、先輩達から過去の失敗のお話しを聞き、経験以上の知識を得ました。必要なことは、自分の経験に加えて、他人の経験を加え、自分の直感を研ぎ澄ますことです。

          エンジニアに必要なこと

          塗装

          よく、塗装してもすぐダメになり、錆びてしまうことがあります。これは明らかに塗料の選定ミスです。ISO12944のサーティフィケーションがある塗料を選びましょう。日本の塗料メーカーではほとんどないです。だからすぐに材料が腐食(錆び)してしまうのです。

          溶接

          溶接は、水密性、気密性に対して極めて有効な、方法ですが、知識と経験が重要です。鋼材と溶接棒の相性や、熱処理方法を誤ると、割れが発生し、水密性が失なわれます。そのため、溶接する鋼自体の特長をよく理解しないと、いけないです。また、教科書通りの材質、溶接棒を選択しても、上手くいかないこともよくあります。このあたりは、経験に依るものが大きいです。

          水素侵食

          高温高圧の水素が存在すれば、鋼は水素侵食を受けます。(高温水素アタックとも呼ぶ)鋼の種類により使用限界線を引いたものをネルソン図と呼びますが、2015年に改訂されており。焼鈍していない炭素鋼の限界使用曲線がかわっており、注意が必要です。

          割れ

          一般的に割れは、溶接などの継手制作時の品質不良による割れと、環境、応力、材料の3つの条件が整ったときに、発生する応力腐食割れの2つに分けられます。

          腐食は化学反応

          腐食は化学反応で起きるので、腐食は化学のエンジニア。材料の機械強度は物理のエンジニア。なので、両方できないと、頼りになるエンジニアにはなれないくま🐻。

          ステンレスも腐食する

          ステンレスは塩に弱く、海水に浸けると割れたり、針で刺したような腐食が発生するよ。

          湿式腐食と、乾式腐食

          腐食には様々な種類がありますが、大別して題目の2つに分けられる。乾式腐食は、高温で起きる。普通の錆びているというのは、湿式腐食。