見出し画像

ほんとはみんな半地下に住んでいる

先日オスカーを受賞した『パラサイト 半地下の家族 』
ミーハーなので観てきました。

お金持ちの家族と半地下で暮らす貧しい家族の生活が奇妙に交錯する様子は
生々しく、なにかタブーにふれているようなそんな感覚でした。

韓国の映画を初めて観ましたが、描写が非常に丁寧でカオスな状況を違和感なく描いていてどこか日本の映画に似ているような印象を受けました。

さて、肝心の本編の感想ですが、
異常に見えるキム家の家族たちの姿は実はとても身近で、誰もが持ち合わせる憧れ、嫉妬でありそれら単体は決して悪いものではありません。

お金があるかどうか。そんなので人生のよしあしは決まりません。
あのお金持ち家族のお父さんもとても綺麗で純粋な奥さんを心から愛してはなさそうだし、恵まれた環境に生まれた娘のダヘちゃんはいつも気だるそうで愛に飢えていました。

人間はみんな満たされないから生きている。完全に満たされてそのとき私たちは生きる意味を見失うでしょう。
自分の本当の欲求を誰かに聞いてもらいたくなるような気軽さと、それがいつかとても危険な行動に繋がるかもしれないような危うさと、でも正しい方向に頑張ればいつか報われるのではないかという希望をいっぺんに感じるようなそんな作品でした。

http://www.parasite-mv.jp/

よかったらサポートをお願いします。いただいたサポートは情報発信のための視察やリサーチに充てようと考えています。