2020夏の映画評:ジャイアンツ

ジャイアンツ(GIANT) 1956 アメリカ エリザベス・テイラー ジェームス・ディーン

この映画は自分史上最高レベルで、なんでこの歳になるまで観なかったのだろう。。!となった。自分の中でかなり重要な映画と位置づけられましたね。

なぜこの歳になるまで観なかったか。。それは、この歳になって初めて引き合わされたということにもしかしたら理由があるのかもしれません(もしかしたらないのかもしれませんが)

逆にいえばこの歳までに引き合わされなかったことに理由があるのかも。とてもわかりやすくいえば若い時分にみてもわからない。若い時分にみてわかるのは若い頃のジェット・リンク(ジェームス・ディーン)とレズリー(エリザベス・テイラー)の表面的なカッコよさ、美しさぐらいなのではなかろうか。

主人公の夫婦が出会った日から孫を持つまでの約30年にも及ぶ大河ドラマなわけですが、自分も同様に孫を持ってから観たのではおそらく遅い。やはり今でなければならなかった(はず)。

いちばん印象に残っているシーンはジェット・リンクの最後の独白、アナタまだレズリーを想い続けてたわけ?っていうところと(おそらく似てるからという理由でプロポーズされたレズリーの娘の立場は。。)
その周辺でとにかく割る、割る、壊す。。(笑)

印象に残っている台詞はやはりラスト
レズリーが淡々と語る「親は子供を育てるだけ。そして手放す」

ビッグが「自分の人生は負け、何一つ思い通りにいかなかった」と愚痴るのに対してレズリー(妻)がどこまでもポジティブに「あなたはすばらしいわ!」といってくれるところ。涙が出る。

これを観た人は皆、この映画にとって、そして自分にとっての”GIANT”とは何か?などと、考えたりするのだろうと思う。

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