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知らない人んち(仮)

【設定】

この三人(アク、ジェミ、キャン)の中身は
本当は小学生ぐらいの子供である
実はこの家に居る子は
近くの人の時間を吸い取ってしまう
ある種の病気にかかっているのだ
(その原因はこの部屋の暗室にある)

また、実はもう一人いたがそのメンバーはきいろが来る前に死亡した。
死因は寿命である。
他のメンバーに時間を吸い取られてしまったのだ。
死亡したメンバーを埋めていた現場を通りかかったのがきいろだ。
そこで、アクはきいろの時間を吸い取り、自分達が寿命で死なないように彼女を家に連れて来ることにした。


メモ
この設定を隠す為の恐怖煽りでも成立できるかも?
でも、一話完結ですので、無理があるなら、さらに誰かの設定に乗っかりしてみるのも良いかもしれません
部屋の子供のものは全て彼らのものです
たまに子供の声でセリフを言う(アテレコ)による演出も可能
実際の子供の姿は不要。
写真などで演出
その裏でジェミの不穏な動きもある(子供側ではない)
きいろは本当はこの家の住人だった(私はここに住んでいたのでは?)
など更に深めていきたいです


【第1話のプロット】

①和室
きいろとキャンの会話劇

あの絵はキャンが書いたと話す
少し幼い印象を持つきいろ
それを隠すキャン
隣の男と子は?と違和感。嘘と疑うきいろ
死んでしまった仲間なので、死んだ事自体は伝えてしまうキャン。
え?どういう事?となる
誤魔化すキャン。
そこへ突如アクが帰ってきて、和室に入ってくる

②女子部屋
ジェミの不穏な動き

ジェミがベッド下の録画していたビデオを取り出す
録画の犯人はジェミだが理由が不明
データをパソコンに取り込む
すでに記録の履歴がday3950となっている
近くをきいろが通りかかり
ビデオの編集ソフトだとすぐわかったので
話しかける
やけに隠すジェミ
それから、無理やり部屋の外に出す

③リビング
アクとキャンの会話

きいろに話してしまったことを詫びるキャン
アクはお前が一番危ないんだと伝える
(寿命が次に来そうなのはキャン)
だから、なんとしてもきいろの犠牲が必要だと
「あの子をここから出すわけにはいかない」
とアクが言う。
それを聞いてしまう、きいろ

④ 和室
きいろ怯える

いなくなった子供がいるのではと疑う。
その子は殺されたんじゃないのか?
もう一人のメンバーなんて、嘘だろう
殺した子が何処かにいるのでは?
あの時、キッチンを隠すような素振りがあったのを思い出す。
「キッチンに何かあるのか?撮ってやる」

⑤キッチン→リビング
キャンの年齢に気づく

アクとキャンが不在なのを確認してきいろはキッチンを撮る。だがそれらしきものはない
例えば出刃庖丁などや、血痕などだ。
諦めてリビングを撮っていると
リビングのカレンダーが2008年の12月だと気づく。
そこにはキャンが誕生したと書き記されていた
「え?キャンちゃん?ってことは…11歳?そんな馬鹿な!?」


第2話に続く


【シナリオ】

①和室 (前話続き)きいろとキャンの会話劇

きいろ、振り向くとキャンが居る
驚くきいろ
キャン「それ…(不気味な表情)」
隠そうとするきいろ
キャン「私が書いた絵だ(にっこり)」
近づいてくるキャン
キャン「無くなったのに、嬉しいなぁ」

きいろ「え…キャンさんが…描いた?この絵を?(怪訝そう)」
キャン「うん!上手?(覗き込んで子供のように)」
きいろ「う…うん」
きいろN「それは流石に、無理があるでしょ……」
きいろ「じゃあ…これは…アクさん?」
きいろ、左上の黒い男の子を指差し
キャン「うん!」
きいろ「じゃあこっちは…ジェミさん?」
きいろ、左の女の子を指差し
キャン「うん!」

きいろ、ゆっくりと真ん中の男の子を指差し
きいろ「この子は…??」
キャン「ユウキくん……」
きいろ「ユウキ…くん?…」
見合う、二人
きいろ「え?ユウキくんも、住んでるんですか?」
キャン「う…違うの…(怯え惑う)」
きいろ「じゃぁ、いま、どこに???(不安な表情)」

キャン、後ずさりながら
キャン「だって死んでしまったから」
泣き崩れる、キャン
きいろ「え?死んだ?え?死んだって、死んだんですか?ユウキくん!」
近寄る、きいろ
きいろ「どういうことですか??キャンさん」

ばっと、きいろの肩に手がかかる
振り向くと、アク
きいろ、短い悲鳴
アク「その話は彼女には哀しい話なので、それ以上は聞かないで下さい」
有無を言わさない目力
きいろ「で、でも、死んだって…」
アク「聞かないで、下さい」
きいろ「あ、あ、はい」

部屋を出るきいろ
アク、キャンを慰める


②女子部屋 ジェミの不穏な動き

ジェミ、ベットの下に潜り込む
隠していたビデオカメラを取り出す
中身を確認してノートPCにデータを読み込みする
画面にデータを取り込みしている画面
ファイルの名前を変更する
T「day3950」
そのファイルを別のフォルダに移動する
ずらっと同じような名前の日付違いのデータがたくさんあることがわかる
表情を一つも崩さないジェミ

そこへ、二階に逃げてきたきいろが通りかかる
扉が少し空いていたので、のぞいてみる
映像編集ソフトだと気づく
きいろ「あ、ジェミさん!それ映像編集ソフトじゃないですか?私のと同じかも!」
ジェミ振り返る
ジェミ「え?あ、うん。そうそう。私もたまに使うんだ(焦っている)」
ジェミ、手でうまくファイルを隠す
きいろ「へえ。ジェミさんも映像系もするんですかぁ?もしかしてyoutuberだったりして(笑い)」
ジェミ「あはは。ほら、写真でスライドショーを作っているのよ」
と言いながら、たち上がるジェミ
きいろ「へえ。見てみたいです」
ジェミ「今度ね」
と笑いながら、そのままきいろを無理やり外へ追い出した。

きいろ、ドアの真ん前で
きいろ「え?閉められちゃった」
きいろ「よくわかんないな、ジェミさんって。って、ユウキくんのことを聞けば良かった」

③リビング アクとキャンの会話

リビングへ移動したアクとキャン
きいろにユウキのことを話したことを誤っている

キャン「ごめんなさい。話してしまって(泣きながら)」
アク「仕方ない。キャンが一番ユウキと仲が良かったんだ」
アクはキャンの頭を撫でる。
それを受け入れる寸前に少しだけ仰け反る、キャン
それで手を一瞬止める、アク
アク「だけど、迂闊なことは言わないようにこれから気をつけるんだよ」
子供をあやすように言う
キャン「うん」
すごく幼く
アク「ユウキは死んだんだ。それにもう居ない。いいね?」
キャン「うん」
しばらく冷たい目でキャンをみるアク
アク「それから、キャン」
キャンの表情だけがこわばる(セリフはオフで、キャンに寿命になるのは多分君だと伝えている)

アク「だから、そのためにもあの女の子をこの家から出すわけにはいかないんだ」

きいろ、最後のセリフだけを聞いてしまう。
恐怖のまま、和室へ逃げる

④和室 きいろ怯える


きいろ「私をここから出さないでおこうとするつもりだ」
慌てている、きいろ
きいろ「でも、どうして?何か隠し事があるからよね」

 ×  ×  ×  
(フラッシュ)
子供のグッズの映像
子供が書いた絵

 ×  ×  ×

気づいた、きいろ
きいろ「やっぱり、本当は子供が殺されたんじゃないの?
    ユウキくんってのは子供なんじゃないの?
    殺されて、どこかに隠されているのよ。」

きいろN「そして、それを映像で撮れたら……」

 ×  ×  ×  
(フラッシュ)
キッチンを隠すアク

 ×  ×  ×

きいろ「キッチンに何かあるのか?撮ってやる」


⑤キッチン→リビング キャンの年齢に気づく

アクとキャンが不在なのを確認して、キッチンに入っていくきいろ。
きいろ「この家の本当の秘密があるのかもしれない……」
きいろ「例えば、血のついた包丁、血痕、いや……死体だったり」
キッチンを隈なく探したが、それらしきものが見つからなかった。

きいろ、諦めてリビングのソファーにもたれかかる
きいろ「だめだー。無かったー。でも絶対変だよねー
    あの絵は絶対にキャンさんが描いてないし。
    それにこの家は彼らの家じゃないと思う。
    本当は別の家族が住んでたんじゃないのかな。
     だとしたら、その家族はどこへ行ったのかしら?」
ひと通り、独り言を口にする。
きいろ「だめー、わからない。てか考えるの怖くなってきたし……」
そうして、ちらりと壁にかかっているカレンダーに目を向けると

きいろ「あれ?随分前の?カレンダーじゃない???」
近寄るきいろ

2008年の12月のカレンダー
そこにはキャンの誕生と書き込まれている

きいろ「キャンさん、12月生まれかー」
少しの間
きいろ「え?待って?2008?」
指を数える、きいろ
きいろ「え?キャンさん11歳?ってことなの?」

きいろN「私は、なんだかとても恐ろしいことに気づいたのかもしれない」


2話に続く

#テレ東シナリオコンテスト #知らない人んち




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