「この雨が止んだ頃がお出かけね」
　私は窓を見た。外は薄暗く強い雨音が聞こえる豪雨、遠くで雷鳴が轟いてる。でも雨雲のレーダーをスマホで見れば止むことは確実だ。

　今日は夏祭りに行こうと考えていた。実は気になる相手から誘われたので、気持ちが高揚している。雨が降りしきる中、シャワーを浴びて、普段着ることもない浴衣を取り出した。
「いい印象でないとね」そのことだけを意識して身支度を整える。

「予想通りね」私はちょうど準備が終わった時に窓を見た。先ほどはうって変わって小雨状態で、もう雨が止むのは時間の問題だ。外も明るい。

「さて、出発」自分自身に気合を入れて家を出た。もう雨は降っていない。私はこの後のことをあれこれ考えながら歩く。

#小説 #短編小説 #300字小説
#スキしてみて #この雨が止んだ頃
#原稿用紙一枚 #noteのつづけ方