昨日までが当たり前であったことが突然流動的になる可能性が出てきた。そのため動揺してしまう。

　暫くは落ち込んだがそうは言ってられない。いつもやるべきことはやらなくてはならないのだ。ところが不思議なもので、いつもなら３０分もかからないことが１時間もかかってしまった。
　気持ちが落ち込むとろくなことなない。そんなことを考えているとあっという間に夕方だ。こんなに時計の速度が速く感じたのはいつ以来なのだろう。と気持ちの動揺が収まらないまま一日が過ぎていく。

　ただ手をこまねいているわけにもいかず、そうなった時の新しい対策を考えた。するとそれまで気にしなかったことが気になり、その結果、新しい可能性が見いだせそうな予感がする。いつしか昼間の不安な動揺は収まった。ものは考えようだと思ってその日は眠る。

　こうして迎えた翌朝、流動的になる話は無かったと知った。一安心と共にに新しい挑戦が始まり、結果的には良い方向になったようだ。　

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