【中学受験算数】聖光学院2024年1回の新傾向問題の解き方

今年度の入試も終盤に差し掛かりましたが、特に注目を集めたのは聖光学院の新傾向問題(第1回大問5)ではないでしょうか。
大学入試の共通テストを意識した出題かもしれませんが、中学受験塾でこういった問題を指導するケースは少なく、大多数の受験者は戸惑ったのではないかと思います。
ここでは(1)(2)の解き方を紹介しますので、興味のある方はご参考ください。


選択肢を見ると、2月と3月が①~③は「30%→10%」、④~⑥は「20%→30%」となっていますが、後者だと図1のグラフの形にならない(2月→3月で下向きではなく上向きに折れる)ので、①~③に絞り込まれます。

「30%→10%」の場合、1月を100万円とすると、2月は100×1.3=130万円、3月は130×1.1=143万円となり、2月→3月で13万円増えています。

グラフは2月から4月まで一直線なので3月→4月も13万円増えることになり、3月→4月の増加率は13÷143=0.09・・・(約9%)
4月が10%を下回っているのは③のみなので、正解は③になります。


図2より、1月→2月と3月→4月は20%増加、2月→3月と4月→5月は20%減少することがわかります。

1月は100万円、2月は100×1.2=120万円、3月は120×0.8=96万円、4月は96×1.2=115.2万円、5月は115.2×0.8=92.16万円

3月の結果から①⑤⑥(100万円を下回っていない)が消えて、4月の結果から②(2月を上回っている)が消えて、5月の結果から③(100万円を下回っていない)が消えるので、正解は④になります。

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