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人生で大切にしたいことから「お金の自分軸」と「子育ての軸」について考えた

「お金の自分軸」を振り返ってみた

先日、「お金の自分軸」という話を聞いた。お金の貯蓄・投資・使用などに関する価値判断の基準、というような意味だった。当たり前だけど、人によってその軸は違う。その軸をしっかりと意識していれば、「ここは出すべきところ」「ここには使わなくてよい」などの判断がスマートできるのではないかという話だった。

これまでの人生を振り返ってみると、ぼんやりとした自分軸が見えてきた。若い時ほど周りに流されたり、自分がわかっていないから、いらない散財もいっぱいした。逆に、もっと使えば良かったのに、って思うこともある。
無駄な出費だったなと思うのは、自分に似合わない高額なファッショングッズだったり、使うことがほとんどなかったエステ機器とか。
逆に、お金の心配せず使えば良かったのに、って思うのは旅行とかかなぁ。もっと友達と旅行すればよかったなーと思ったりもする。

使って良かった中で大きかったのは、かなりな高額だったけどMBA留学費用やその準備のための塾代。経済的にpayしたのかと言われるとpayしなかったかもしれないけど、まさにそこで得られた経験は一生の財産になったから
似たようなところで、色々なイベントなどに出かけていって得られた人との繋がりも財産になっていると思う。飲み代だけでかなり使ったけど、たとえ今それを貯蓄にまわしていれば200-300万円増えてましたよ、と言われても、それ以上豊かな経験ができたと思っている。

人生で大切にしたいものと「今」しかできないことにお金を使う

これまでの自分のお金を使ってどうだったか、ということを振り返ると、結局のところ、「人生で何を大切にしたいのか」が見えてきた気がする。私の場合、自分の知らないものに出会ってワクワクすること、心を動かされる経験をすることにお金を使っていきたい。それが一番私の人生を豊かにしてくれると思うから。

あと、もう一つ、これまでの人生を振り返ってみて強く思ったのは、時間は巻き戻せない、ということ。だから、お金を同じことに使うとしても「いつ使うのか」というのは結構大事なんじゃないかなって思う。

例えば、ホノルルマラソンに参加したのも、あの20代の頃の身体と勢いと時間があったからこそできたと思うし、独身時代の自由な時間にフットワーク軽く人脈と世界を広げられたのは良かったなと、時間がないワーママになってから切に思う。

逆に大人になった今だからこそ、何もない自然の姿に感動したりもするし、若いころは安いママチャリで十分だったのが、今は機能性の高いクロスバイクが自分の行動力を広げてくれることもある。

子どもたちにどうお金を使うか問題

ある程度、お金の自分軸が見えてきた私でも、子どものこととなると、お金の使い方って本当に難しい。

子どもが産まれてからというもの、自分自身に使っていたお金よりも多くのお金を子どもたちのために使うようになる。子どもにはただ衣食住を満たすためだけでも常に多くの出費があるし、何よりもネットには、子どもには何でもしてあげたい、と思う親心をくすぐる多くの情報で溢れているからだ

自分の服はポリエステルでも子どもの服はオーガニックコットンなんていう親は珍しくないと思う。そして、子どもの笑顔であふれたたくさんの教育系コンテンツやエンターテイメントの広告。私もずいぶん出費してしまった。
特に一人目の時は、子どもリトミックや、べビ―マッサージ、子ども英語、などなど、いろいろな教室の体験にもいったし、必要以上に色々な知育系おもちゃを買ってしまったなと反省している。

子どもに良いものを与えたい、良い人生になるために親ができることは何でもしてあげたい。そんな気持ちが突っ走って、そもそも本人が求めていないものまで、親の一方的な思いで買い与えていただけだなあと今になっては思う。これって、単なる親のエゴでしかないし、散財して破産したら元も子もないので、子どもたちの何にどのくらいお金を使うのか、はしっかり考えなきゃいけないと思った

特に東京って本当に凄い街だ。お金さえ出せば、元オリンピック選手から直接指導が受けられるスポーツ教室や、一流の専門家が教えてくれる講座、国内や海外への子どもだけの豪華体験ツアー、などなど。誇張じゃなく、1年で子どもひとりに数百万円なんて余裕で使えてしまう魅惑的なプログラムで溢れているのだ。

我が家の子どもへのお金の使い方方針

子どもにどうお金を使うか、というのは、「親として子どもに何を与えてあげたいか」を考えることだと思った。
そして、自戒を込めて言うと、それは親の自尊心を満足するものではなく、子ども自身が今後を生きていく糧になるものに使ってあげたい

今のところ私が考えているお金の軸は3つ。

  • いろいろな場所に行って「リアル」にたくさん触れる経験をすること(旅行、アウトドアなど)

  • エンターテインメントをたくさん楽しむこと(映画、舞台、ミュージカル、テーマパーク)

  • 好きなことを伸ばすこと

1つ目は、子どもたちが生き抜く上で、強くて広い心を持って欲しいというのと、自信をつけて欲しいという願いがある。これは、やはり経験に勝る学びはないと思っているので、旅行やアウトドアでキャンプさせたりすることにお金を惜しまない。

2つ目は、辛い時でも、人生には楽しいことがいっぱいあるんだって思って欲しい。夢をみる力、というのか。だから、たくさんのエンタメを子どもと楽しみたいと思っている。そして、身近にたくさんのエンタメがあるのは、東京育ちのメリットだと思う。

3つ目は、子どもたちそれぞれの好きを伸ばしてあげること。長男はゲームが好きで、ロボット作りたいと言っていたので、近所のレゴスクールに通わせている。一方、音楽が好きな次男はピアノ教室へ。今後興味は変わっていくかもしれないけれど、本人たちが「これやりたい」というものをなるべくお金の面でサポートしてあげたいと思う。

今はそれなりに普通の生活は遅れているが、この先何があるかわからない。そんな時、子どものために財産を用意しておこうとする親もいると思う。
でも私は、「何があっても自分の力でゼロから生き抜ける力」を子どもに持って欲しいと思っている。だから、必要以上に貯蓄にまわすよりも、その幹を作っていくためにお金を使っていこうと思う。

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