確実に好きだけど、失ったって痛くも痒くもない存在なんだと思おう。
日曜日の夜、21:00。
「今から家、行ってもいいかな」なんて、LINEを送る。
何で突然、こんなことが言えた?
ダメ元で、聞くということができてしまった?
恋心はいつだって、キメが細かいものだと思っていた。
歪で、まだ磨きもかけていないような感情も、恋と呼べるのだろうか。
彼の住む街は、かつて高校生だった私が通学していた場所だ。たまたまにしては素敵な巡り合わせだと、ときめいた。何回だってときめきたいから、彼の家にまた来られるように頑張りたいと思う。
昔、友人とよくアイスを買っていた南口のコンビニで、歯ブラシを買った。
レジ袋を下げて、待ち合わせの北口へと急ぐ。
私は今、彼に恋をしているんだ。
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