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デジタル時代の自然アート:スマホで撮るネイチャースナップと絵手紙のすすめ

これまでネイチャースナップのコツを紹介してきましたが、今週は一段階ステップを進めて「絵手紙」に挑戦してみませんか?というお誘いです。

と、その前に今週の自然界のトレンドもご紹介しておきます。毎年、春は爆速で進んでいきますけど、今年は一段と早いスピードで過ぎ去っていっている気がします〜。


ネイチャースナップ

自然界のさりげない瞬間をスマホ写真でおさめるネイチャースナップ。今週出あった自然を紹介します。これで自然界のトレンドをチェックしてくださ〜い(写真はすべてiPhone13で撮影しています)

万葉の恋歌に咲く夏の予感

黄金色の花と瑞々しい緑の葉との対比は、夏の訪れを静かに予感させます。

万葉集では恋の歌などにたびたび登場し、古くから親しまれているヤマブキ。日本の風土に深く根差し、長い時を経ても人々に親しまれ続けています。

かつての人々がヤマブキを詠んだ歌には、ただ美しいというだけでなく、その時々の感情や物語が込められていたのではないかと思うと、一層鮮やかに感じられます。

ディスプレイ疲れを癒す森の息吹

ついこの前まで枝ばかりが見えていた森が、ある瞬間を境に息を呑むほどの新緑に包まれていました。何気なく見上げた空間は、一面の緑に変わり、そのフレッシュな色合いが目に飛び込んできます。

長時間ブルーライトにさらされ続けた目には、この自然の景色が何よりの潤いで、どこか洗われるような感覚に襲われます。それは、視覚だけでなく、心にも染みわたるような癒しの効果でした。

遅れて届けられた春のプレゼント

春の訪れをいち早く知らせてくれるシデコブシですが、今年は何となく時差ボケを起こしてしまったようです。3月にはすでに咲いているはずなのに、なかなか花をつけませんでした。しかし、これが意外な幸運をもたらしてくれたんですね。

食料がまだまだ少ない時期に花を咲かせるため、例年ですと、残念ながらヒヨドリの餌食になってしまうことが多いのですが、今年は遅れて咲いたおかげで、そうした悲運を逃れることができました。おかげで、これまで見たことのないほど美しい花をたくさん見ることができています。

こんなにも美しいピンク色をしていたなんて、今まで気づきませんでした。遅れてきた春のシデコブシは、新たな魅力を教えてくれて、なんだか新鮮な気持ちで花を楽しむことができています。

地元の風景と心をつなぐサクラ

思川という名を持つこの桜。私の住む町の近くに流れる川から名付けられました。何となく心を引かれスマホを取り出しネイチャースナップ。

同じ土地で育ったという共通点からか、自然と親しみやすさを感じたのかもしれません。

この桜の写真を見返すと、川の流れと同じように、花びらが風に舞う様子がとても印象的です。せせらぎと花びらが一緒に踊っているような、美しい光景が心に浮かびました。

自然美をより深く感じるために

日頃から自然写真を撮っていてネイチャースナップを楽しんでいるあなたへ。もっと解像度を高める遊びをしてみませんか?

ボクのおすすめは絵を描くことです。もし、絵を描くことに少しでも興味があって、手が出せないでいるなら、この春、挑戦してみませんか?デジタルツールを上手に活用して、苦手な部分はデジタルにやって貰えばいいんですよ。

例えば、

「白紙に絵を描き始める、最初の一筆で止まってしまう…こわい」ってあなたは、トレースから始めてみるのはいかがでしょうか?自分のネイチャースナップの写真の上からなぞるだけで立派なイラストになります!

なぞるだけでOK

「エンピツは消せるからいいけど、絵の具は苦手。失敗したら戻せないから」ってあなたこそ、デジタルに挑戦してほしいです。デジタルは簡単に「元に戻す」ができるので、修正し放題!

絵を描くことで自然との新たな接点を見つけ、普段の暮らしの中で新しい発見をしましょう!さあ「描く」という体験を楽しむ旅に出発です!

今週のテーマはチューリップ

40年前のくますけが卒園アルバムに描いたチューリップ

第1回目はとっても身近な存在チューリップをピックアップしてみました。この写真は40年前のボクが描いたものなんですが、一心不乱にチューリップをぐりぐり描いていたなあ。そんな記憶が蘇ってきました。ちなみに、そこまでこの花が好きだったわけでもないと思うのですが、当時のボクは描きたかったんですね。背表紙も含めると10本以上描いています。もはや執着!笑

しくみがわかると、絵も描きやすくなる

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