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(3)GPTに1000投稿20万字分のKnowledgeを授ける

自然に関する小ネタを自動で生成してくれる自然ガイドボットを作りたい、現役自然ガイドのくますけです。

さて、先日誕生した自然ガイドボットJIROくんは、プロンプトの工夫でだいぶまともなガイドに成長しました。
しかし、ヒヨドリは日和見鳥が語源だと言ってみたり、鳴き声が美しいと言ってみたりと、かなり独自解説をしています。

JIROにボクの知識を授ける

どうやら自然科学系の知識は乏しいようなので、初歩から教えてあげないといけなさそうです。そんな時に見つけたのが「Knowledge」という機能。
GPTが追いついていない情報をPDFにして提供でき、回答の際に参照するようにカスタマイズできるようです。

ということで、たくさんの自然解説を盛り込んだPDFを用意しました!

ボクがこれまで3年間投稿しつづけたテキスト情報を用意しました。約1000投稿で、文字数は20万字!小説1冊分くらいの情報量です。

さあ、賢くなってくれー!

散歩をしていたらちょうどイチョウの木が見えたので、ただ一言「イチョウ」とだけ打ってみました。すると…

おお!いいじゃないですか。そうそう、こういうのが欲しかったわけですよ。散歩中に気になったことを打ち込めば「へぇ」って思えるボットです。

続いて別バージョンもトライ

もう、合格!笑
ボク自身の知識を提供しているだけあって、口調がボクそのもので若干恥ずかしいですが、これですよ。ボクが求めていた自然ガイド像は!
ヒヨドリの個性を楽しく言及しつつ、都市部に適応している生態にも触れてくれて、それでいてこざっぱりと解説してくれています。

そういえば、例の質問はどうでしょうか?

ふむふむ。いいじゃないですか?(前回よりは)
多少、気になるところがありますが、それはKnowledgeの更新で対応できるのだと思います。

GPTはプロンプトとKnowledgeが大切

この実験でわかったことはプロンプトも大切だけど、Knowledgeに入れる情報もかなり大切ということ。
(だって口調まで変わりますからね。笑)

プロンプトで全体的な動作のルールを決めて、こまかな表現の部分はKnowledgeで調整すると良さげです。

今後の改善したいポイントとしては、生態に関する正確性を向上させたいですね。「ヒヨドリがいるということは、近くに甘い蜜のある花が咲いているかもしれません。探してみては?」みたいな関連する情報も提供できると、自然観察時に手放せないアイテムになりそうです。

これまでのアップデート(新機能)

口調がくますけになりました
ガイド内容が大幅にアップデートされました。ほぼ口調がボクです(1/5)

脱まくし立て系ガイド
一方的に自分の知識をまくし立てるガイドから、対話型になりました。(12/28)

初号機完成
自然解説に特化したチャットボットができました。(12/26)

追加予定の機能

・機能的価値と意味的価値の理解ができていないので、教えていきます。電化製品で言うと大きさや重さ、センサーの大きさが機能的価値。それでいったい何ができるのか、どんなに便利になるのかが意味的価値。今は主に機能的価値しか生成できていません。これは人間のガイドも同様です。このチャットボットに達成して欲しいのは意味的価値を伝えられるようになること。
・あとその動植物の個性をズバッと言い表すコピーをはじめに言ってもらい「それでそれで?」と思わせるような注意をひきつけて欲しいものです
・絵や図表を用いて、よりわかりやすく解説してくれるといいですね
・位置情報も理解してくれるといいですね。オナガは関東では普通に見られますが、関西にはいないので。
・まだ植物や昆虫でのテストはできていませんので、今後対応していきます
・画像認識に対応できれば、いちいち言葉で質問しなくてもよくなります
・秋の虫はほんとわからないので音声認識にも対応させたいです
・ヒヨドリがいるということは、近くに花が咲いているかも?(花の蜜が好きなので)といった関連する情報も提供できるようにしたいです
・他言語対応も目指します。外国人観光客に使ってもらいたい!

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