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中国のゼロ・コロナ規制の緩和に伴うロジックを見て「あなたのためだから」って言う人を思いだしたお話

昨日から突然ゼロ・コロナに伴う様々な制限が解除されつつあります。

友人の教員は、今まで24時間の陰性証明が必要だったのに、昨日から突如グリーンコード、つまり濃厚接触者ではないという状態であれば、問題なく出勤できるようになったそうです。

わたしの勤務先の大学院は、48時間の陰性証明をとってくださいと言っていますが、今までは絶対に24時間の陰性証明が必要でしたので、緩和と言えます。

昨日、お買い物にいったショッピングモールの玄関では、グリーンコードの提示だけでお店に入れました。今まではQR CODEを提示してスキャンすることが求められたので、これも大きな変化です。

普段、地下鉄やバスに乗らないのでわからないのですが、報道では公共交通機関も陰性証明の提示は求めないと説明しています。

そして、なんならPCR検査は受けないようにというお達しもでているようです。つまり、人がたくさん集まるPCR検査に行くのがリスクなので、必要ないなら受けないでくださいねという理屈のようです。

この理屈を聞いて、中国って自分が無理なタイプの人と同じだと感じました。

あなたのことを思って言うんだけど・・・

もっとも効果の高いコロナ対策は「誰にも会わない」ことです。人から人に感染するのですから、もし伝染病に感染したくないのなら行列なんてしている場合ではないのです。

でも、つい先日までわたしの住む街では24時間の陰性証明がなければ、人権が奪われかねない状況でした。自分と他の人のためにPCR検査を受けろと遠回しに強制されていたのです。

それが、急に「PCRの列に並ぶと、感染のリスクがあるかもしれないから、必要のない人は検査に来ないように」なんてことを言いだします。

もう、コレが無理。

本当はわたしの健康のことも、コロナの感染リスクのことも考えてないくせに、わたしはあなたのことを考えて決めているんですよって雰囲気を出しながら、要求を変えるというが大嫌いです。

もちろん、本当のところは、わかりません。もしかすると本気ですべての人の健康と福祉のために、PCR検査を強制したり、推奨しなくなったりしているのかもしれません。

でも「あなたのためだから」と言いつつ、本当は自分の気持ちを満足させたいだけなんでしょと、わたしが思えた時点で心に拒絶反応がでてしまうのです。

健康食品や健康法を強制してくる人

聞かれてもないのに、アトピーに効くからとか、毛が生えてくるよとか言って健康食品を勧めてくる人がいます。

また、腰痛や肩こりの軽減にとか、血糖値や血圧の改善という効果があるとかいって、様々な健康法を教えようとする人がいます。

こういう人も同じく苦手です。

必要であれば、自分から聞きに行きますし、図書館もネットもあるし、なんならお医者さんという専門家もいます。わたしにも理性と判断力があり、そのことを尊重してほしいのです。

それなのに、やんわりと拒否すると「あなたのことが心配だったから」とか「あなたのためを思っただけなのに」となんだかこちらが悪いような気にさせられるのも面倒くさいです。

なんだか子ども扱いされているような、経験も知識も不足しているような人と思われているような気がしてくるんです。

同様に、中国で暮らしていると、自分が愚かで無知で、さらにお上からすべてを決めてもらわないと右も左もわからない人のように扱われているような気がして、気が滅入ってしまします。

今後はどうなる?

さて、ゼロ・コロナに関わるルールを緩めようとしているのは間違いない中国ですが、これが今後どのようになるのでしょう。

当初人々が主張していたように、もし爆発的に感染が広がると医療が崩壊するというのが事実なら、規制緩和は医療崩壊リスクを生み出すことになるでしょう。

でも、医療が崩壊する前に、経済が崩壊するかもしれませんし、社会秩序が崩壊することだってありえます。そうなると、わたしの生活は間違いなく影響を受けますし、「もう、マジで無理」って言う余裕すらない状態になる可能性もあります。

今回の規制緩和で、なんらかのリスクを軽減できたのかもしれませんし、そうでもないかもしれません。さっぱりわかりません。とはいえ、今、自分たちが、気は滅入ってるけど、暮らせている現状に満足するべきなのかもしれませんね。

そんなことを考えていました。
今日も最後まで読んでくれてありがとう。また明日。

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