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年収200万だと中国でもデスモードだよねとおもったお話

最近、年収200万円で豊かに暮らすという本について話題になってますね。

少ない収入でも快適に暮らそうよということなのでしょう。読んでないので違ったらすいません。

年収200万円で暮らしたこともあるけど、節約を楽しむというレベルではなかったです。もし車が故障したら、家電が壊れたらどうしようとか、仕事道具のパソコンなどがトラブったらと思うと憂鬱でした。

日本も低収入であるとハードモードに違いないですが、中国の場合、収入が低いとデスモードになるかなって思います。だって福祉なんてあってないようなものですし、場合によってはお金がなかったら死ぬという選択肢しかないこともあります。

お金がなかったらゲームオーバーになる中国

以前も書いたのですが、数年前に友人の70代のお母様が骨折しました。お母様が暮らす町に、すぐに対応できる病院がなく、近隣の大病院への入院が必要になりました。しかし問題になったのは費用です。

年金生活だった当人に医療費を工面するあてはありませんでした。それで家族で助け合い費用を集めようとしたのですが、その間に残念なことに骨折に伴う合併症で亡くなってしまいました。

家族もまさかこんなに直ぐに亡くなるとは思ってなかったのでショックだったようです。友人からは、もしこれが日本だったらまずは病院へ運んでから費用のことを考えることができたのではと聞かれました。

それで、そうですね一般には後払いですね。と言うと、彼は「中国ではお金がなければ死なないといけないことがある。骨折で死ぬなんて思わなかった」と涙をこぼしました。

わたしは言葉がありませんでした。

その後、彼はお金持ちになりたいですとポツリと言いました。いろいろな中国人がいますが、彼のお金持ちになりたいと言うのは基本的に安心して暮らすにはある程度の収入が必要だということなのでしょう。

成功すると辛さを忘れる人も多い

中国人に限った話ではありませんが、成功すると昔の苦労や、成功したいと思った理由を忘れてしまう人もいます。

金持ちの2代目を富二代なんて言います。わたしの住む街にもそんな若者が大勢います。親たちは苦労して財を築いたので、子どもには苦労させたくないと思っているのか、基本的に甘やかされていて、悪い意味で世間知らずです。

行動に一貫性があるとしたら「自分の欲望に忠実」な人が多く、手に負えないという印象があります。あまりに態度が悪く保護者と相談することもありますが、話が噛み合わないことが結構あります。。

じっくり話を聞くと家族思いな人が多いのですが、財力に自信があり、そしてお金があればなんとでもなるという態度があからさまでびっくりしたりもします。

苦労させたくないという動機は良いと思いますが、基本的な欲求や需要が満たされているのであれば、それ以外のところでは子どもたちも苦労する必要があるんじゃない?って思ったりもします。

そんなわけで、中国で経済的に安定している人も、また低収入で苦しんでいる人も、年収200万円で豊かに暮らすと言われたら、馬鹿なことを言ってるんじゃないよと笑われるのではと思います。

年収200万円で豊かに暮らすってミニマリズムと同じ

さて今日本で200万円で暮らしなさいと言われたら、どうしようかなって思います。

現在、家賃は約13万円です。日本で同じ家賃を払わないといけないとしたら月給17万弱では暮らせないでしょう。

おそらく200万円で豊かに暮らせるという人たちはストイックなミニマリストと同じで、そういう生活を送っていること自体が楽しい人たちなのでしょう。

ですからフローリングの部屋になにもない様子をみて興味深いと思うとおなじ視線で200万で豊かに暮らすという主張を見るのが良いのでしょう。

ただ、自ら中国に飛び込んで暮らすわたしたち夫婦、他の人のライフスタイルを笑ったり馬鹿にしたりするつもりはなく、それぞれが良いと思っていればいいのではと思います。

その上で、基本的な必要が低コストで、また場合によっては無料で提供されるシステムがあるってことを有難いなと思ってます。

今日も最後まで読んでくださりありがとうございます。また明日。

ぜひぜひ、サポートをお願いします。現在日本円での収入がなく、いただいたものは日本語教材や資料の購入にあてます。本当にありがとうございます。