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【環境破壊】〜第二章〜ルギアチラチーノ解説&レシピ

割引あり

ご入学、ご入社おめでとうございます。kumeです。

前回のルギアチラチーノの解説記事は反響も大きく、CL福岡の優勝者の方も参考に頂いたとのことで大変嬉しく思います。

あれから新弾の「クリムゾンヘイズ」が発売されました。
シールド戦を楽しむパックと思いきや、案外強力なカード達が沢山出ておったまげた人も多いはずです。

今回は前回のnoteで語った、ルギアチラチーノの強さに対して、新弾でどのように環境が変わり、レシピとしてもどうアプローチすべきかについて深掘りしていきます。



■直近の戦績

JCS2022 悪の塔レジギガス ベスト32
CL横浜2023 ロストバレット 準優勝
CL愛知2023エクストラ ナンスクレッフィLO ベスト16
WCS2023横浜 アルセギラティナ DAY1予選通過

2024シーズン
シティリーグ シーズン2 優勝 ターボトドロクツキバレット
シティリーグ シーズン3 ベスト4 ルギアチラチーノ

今年は全然CLも出れず、シティリーグでなんとか皮一枚繋がってる感じです🫠

■クリムゾンヘイズの影響

沢山、強力なカードが出ました。

まずは、ガチグマex

技と特性的に、かがやくリザードンの無色版という理解で概ね合っていますが、わざマシンの利用において、特性の技コスト減らし効果は反映されない部分は注意点です。

このポケモンの何が凄いかと言うと

・実質エネコスト0〜3
・打点240
・HP260

この3つです。

主に使うのは中盤〜終盤のため、実質のエネコストが少ないことでカウンター的な闘い方が出来る上、無色タイプなので様々なデッキに出張が可能です。

また、打点が240あれば、たねのexを大体ワンパン可能であり、特にフォーカスされる
テツノカイナexに対しての回答
となる部分がかなり大きいです。

また、HPが260もあれば、ガチグマexでカウンターをした後も自身が生き残る可能性も十分にあり、サイドレース的にも巻き返しの鍵になります。
LO等に採用される様になった、ヒーローマント付きのガチグマex(HP360)をワンパンするのは至難の業と言えます。

他にも、テツノイバラex、ゲッコウガex等も目立った存在の一つです。


テツノイバラexについて、頂きへの雪道がレギュ落ちして、ルール持ちの特性ポケモンが活き活きしたと思いきや、バトル場制約こそあれど、生きた雪道として戻ってきました。
流石に技は少し控えめな性能ではありますが、悪く無い打点とエネをベンチに回せる器用さがあるので、ロストや未来デッキへのピン採用も考えられます。

ゲッコウガexは1エネの技としては破格の性能であり、170の打点のおかげで、2パンでリザードンexを倒せるダメージラインになっているのが大きいです。
確定サーチにより、次のターンにキャンセルコロン、ぶんしんれんだを決めやすくなるのも評価が高いですが、エネをどう付けるかと、連撃バレットのような小技もないため、昨今のポケカでどの程度そのポテンシャルが追いつくのかが気になるカードです。

その他にはエーススペック3種が出ました。
どれもクセが強い性能をしています。

アンフェアスタンプはサイド5,4の時点で打たれるとなす術なく崩れて、打たれた側の負けに直結するカードにもなり得ます。

サバイブギプスはエクストラでお馴染みのきあいのタスキの全タイプ対応版となってます。
全てのデッキにロストスイーパーが採用されるわけでもないので、こちらもうまく決められただけで、使われた側の負けに直結するパワーカードになります。

ハイパーアロマは1進化を主とする構築限定の強化カードであり、今のTier的に影響するのはサーナイトex デッキくらいなのかもというのが感想です。
(これもスタンプの方が採用率高いですが)
言い換えると、今は意識されていないデッキ達が急にTier表に食い込むことも可能になったと言えます。(ハッサムを主軸とした1進化デッキ等)

逆に言うと、今回の段は所詮強化されたと言っても、一部デッキ達のみであり、例えばリザードンex等は特出するような恩恵を受けていません。
エーススペックをアンフェアスタンプ等に変更する可能性もあるくらいしか構築的な影響がありません。

■ルギアVSTARの立ち位置の変化

まず、ルギアVSTARの立ち位置がそもそも良いのかどうかについて考えます。

現状の大型自主大会結果や、シティリーグの結果から踏襲すると、以下のデッキが活躍中です。(順番は特に関係ないです)

・カビゴンLO
・リザードンex
・ルギアチラチーノ
・サーナイトex
・ロストバレット
・未来バレット

他にも見受けられはしますが、入賞数等をみるとこの辺りが目立ちます。

ルギアチラチーノもしっかり意識される側になりました。

この中で特別に厳しいのは未来バレットくらいであり、その他は5分か優位で戦える立ち位置であると考えています。
あとは、vsロストバレットが個人的に渋いなーと思いながらいつも戦っています🫠

カビゴンLOにおいては、シンオウ神殿が多投されており、エリカでしっかりネオラントVを捕獲されたら厳しい面もありますが、基本的には優位対面かと思います。

要するに、
「立ち位置がかなり良くなってる」
というお話になります。

あとは世間の風潮的な考えも変わってきてるように感じます。

https://x.com/yamayoshi1026/status/1773994370620104910?s=46&t=NPkBYp4x95qU78zWOP6i1w

こちらヨシユキONCのX転載許可を頂きました🙇‍♂️

要するに、シーズン4のシティリーグや、残り開催少ないCL等、1位優勝やベスト4以上しかどのみち意味がないみたいな競技シーンにおいて、

「上振れ狙いでルギアを握るならアリ」

という考えもあるというお話です。

実際、自分もそう思っています。

どんなデッキも事故る時は事故るし、どうせ回るなら回った時のパワーが1番高いデッキを握りたいという気持ちも生まれてきて当然な感じもします。

実際、CL福岡もルギアチラチーノが優勝決めたのでルギアVSTARに対して否定的な人たちの一部は考えを改めたのかなとも考えたりしています。(逆も然りですが)

ルギアチラチーノの立ち位置が良く、段々握る人も増えつつあるというのが今のお話の総括になります。

さて次に、今回の新弾で増えたカードがルギアチラチーノにどういう影響を及ぼすかについて考えていきます。

自身の強化点について

・ガチグマexの登場
・サバイブギプスの登場

おまけ要素
・相手のビワが腐りがち(再掲)


まずは、ガチグマex🧸
ルギアチラチーノ目線でこいつの偉すぎるところは、
「テツノカイナexを倒せるたねポケモン」
というところです。

ロストバレット等において、チラチーノを狩られた後にカイナexに蹂躙されるのが辛すぎたのですが、革命的なクマが出たので退治出来るようになりました。相手の残りサイド的に、プライマルターボで2エネほど加速して使うケースも多いです。
これは未来バレット相手の時にも使えるポケモンなのでとても重宝します。

続いて、サバイブギプス⛓️
今までルギアチラチーノに入れるエーススペックは消去法的にマスターボールを選択しがちでしたが、流石にこの性能なら、
マスボを差し置いても入れる価値が出てきました。
5エネのチラチーノが特性がんじょうを持っていると考えただけで恐ろしいです。
その他にもルギアVやネオラントVを不測の事態から守る使い方もあるので、どのタイミングで引いてもある程度相手への圧として有効になりやすいです。
個人的にこのカードを評価するポイントはここに詰まっています。

「1枚でポケモンとエネ合計7枚分の働きをするポテンシャルがある」

要するにチラチーノが1回攻撃を耐えるだけで、本来失われるリソースさえ守れることになります。

これはどういうことかというと、今までルギアチラチーノは終盤までのエネルギー不足解消のため、エネ総数16,17枚が平均値となっていました。
プレイングでのリカバリー次第でこの枚数は人によってまちまちではありますが、博士で無駄切りや、囮チラーミィへのエネ加速など、致し方ない無駄切りエネというのはゲーム中に発生しがちです。

サバイブギプス、ないしはガチグマexによって、
「エネの総数を今までの構築から減らすことも許容になる」
という点で総合的に高い評価をしています。

ちなみに、ビワが刺さりにくい点も、ビワが様々なデッキに入る時代になってきたのもあり、追い風要素となっています。
温存していたハイボ等のボールを捨てられるのはちょっと嫌ではありますが、他のデッキのふしぎなアメや、ミラージュゲートをトラッシュされるよりは遥かに被害が少ないというそういうお話です。

ちなみにギプスはミストエネルギーとも噛み合いが良すぎるので、何度も言いますがこれが付いてるチラチーノは性能的にズルです。

今度は反対に、煽りを受ける面を見ていきます。

自身の弱体化、逆風について

・テツノイバラexの登場
・サバイブギプスの登場
・ゲッコウガexの登場

テツノイバラexはバトル場にいるだけでルギアVSTARのアッセンブルスターが使えなくなります。
頂への雪道の時はスタジアム破壊で対策可能でしたが、今回はテツノイバラexをどかす必要があります。
ボスの指令か、特性自体を止めるハバタクカミ等の採用が必須レベルになってきたというお話になります。
ハバタクカミはロストバレットの邪魔をするのにも役立つので、今の環境には適しているとも考えられます。

また、サバイブギプスはルギアチラチーノ目線でも辛い道具になります。
なぜなら基本的にワンパンプランを通すデッキなので、いざという時に貼られたらやはり厄介なことには変わりないからです。

「ギプスで1ターン儲かった相手への対抗策がこっちもギプスで1ターン儲けること」

なんてこともザラにあります。
(主にミラー戦ですが)
ロストスイーパーも採用検討の余地が生まれたと言えます。

ゲッコウガexについては、まだ未知なところもあるので可能性の面で挙げています。
ルギアチラチーノ側が展開遅れて、その隙にチラチーノが壊滅し、ゲッコウガex側が2パンでVSTARを狩れるのであれば油断は出来ないなあというのが今の気持ちです。
アーケオスが案外偉く、ゲッコウガexの攻撃を耐えれるサイド1ポケモンとして優秀です。2パンの時の2撃目に有効だったりします。

■構築改善点

先程の考察をまとめると、足すべき要素は以下になると考えました。

・テツノイバラex対策カード
・テツノカイナex対策カード
・サバイブギプス対策カード

とは言っても、今までのルギアチラチーノレシピでほぼ完成されていたのもあり、なかなかそれぞれの枠を捻出するのには苦労しました。

そこで今回は、色々視点を変えて、それぞれの対策の役割を1枚のカードや2枚のカード等に複合的に持たせつつ、プレイングでケア可能な妥協点を見つけることにしました。
今回のレシピは斬新な採用が多々あるので回してみて楽しいとは思います。
使いこなせたら強い、そんな感じのルギアチラチーノなので、プレイングも過去のものよりは少し難しいです。

今回のレシピを共有した
えなくんが60人規模で準優勝
同日に自分は2-3でプレミ等猛省し、構築も少し変えて、翌日の100人規模の大会で優勝しました

なかなかルギアチラチーノの安定感から全勝は難しいところではありますが、しっかり今の環境に適応したレシピを作って、それぞれ結果がある程度出せたのは良かったと思いました。

■デッキレシピと採用理由

今回のレシピはこちら。

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