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大人が夢を語ることの大切さ 

 今日は今年度の修了式。授業もなく、宿題チェックもない少し余裕のある今日は、子どもたちをいつもより俯瞰的に見ている自分がいました。走馬灯のようにこの1年間の出来事が蘇り、一人一人の成長やクラスとしての成長を感じることができたとても嬉しいひと時になりました。
 最後にクラスの一人一人に「将来の夢や将来やってみたいこと」について一言ずつ話してもらいました。クラス1のやんちゃな男の子は、「夢は3つあって、サッカー選手とマラソン選手になること、そして先生の家に旅行に行くこと!」と言っていました。「先生の家に旅行!?めっちゃ近いし、来ても何も面白いことないけど(笑)」でも、これが、その子なりのお別れの印なのかな。なんて可愛らしいんでしょう。なぜか弁護士になりたいという子が3人もいました。(後で相方の先生に話したら、「先生のクラスは、なんか難しいこと(哲学対話のこと)してはるやん。すごいねー。その影響ちゃうかなぁ。」なんて嬉しい回答が!)そして、自分の親と同じ職業を目指したいという子も何人かいて、お家の方がいい背中を見せられておられるんだなと思いました。今は特にないという子もいましたが、それもOK!色んな人がいるのが当たり前で、それを尊重するのがウチのクラスの流儀です。全員が言い終わった後に、「先生の夢は何?」と聞かれました。「先生の夢は、地域に公立のイエナプラン校をつくることかな。イエナプランっていう教育の方法があってね、異年齢でクラスをつくったり、プロジェクト学習のようなことを中心に勉強したり、職員室も子どもが出入り自由で、学校のいろんなところにソファや秘密基地のような子どもが落ち着ける場所があったりもして、外国にはいっぱいあるんだよ。日本でも広島に1つだけあるんだけど、ここにもつくりたいなと思って。」と言ったら、「いいねー!つくってほしい!!」という声が返ってきました。
 今日、この時間を通して思ったことは、2つ。1つは、子どもたちは私がこの1年間で話してきたことをよく理解してくれていたということ。そしてもう1つは、大人が夢を追う姿を見せることの大切さです。なんとなく生きていたら、この子どもたちの最後の問いには答えられないか、世界一周旅行がしたいとかありきたりな答えになっていたと思うのです。日々もがきながらも、自分の理想とする教育や生き方を追い続けることの大切さを、今日は改めて子どもたちから教えてもらいました。
 今日でこのクラスともお別れと思うと、少し寂しい気持ちになりましたが、私が話したことのほんの一言でも将来、何かの役に立ったらいいなと思いながら、最後は明るくいつものようにジャンケンをして終わりました。たくさんの楽しい思い出と、たくさんの学びをありがとう!これからのみんなに幸あれ!!

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