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「TREAT」って? 〜ハロウィンにまつわるエトセトラ⑥〜

2002年11月2日の日記。
米国ヴァージニア州の片隅にある日系企業の現地法人で、日本人駐在員である「ぼす」の元、秘書兼通訳兼「やっかいごと よろず引き受け業」的な何でも屋さんとしてお仕事をしていた頃のお話。
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もう11月。いいかげんハロウィンネタは卒業してもらいたいものである。

「これで最後」、と固く心に誓いながら今回は追記を少々。タイトルにもした TREAT、この単語について少しだけ書いてみようと思う。

子供達が近所を廻りながら「TRICK OR TREAT (トリック・オア・トリート)」という時の "TREAT"、これは周知の通り「お菓子」のこと。「御褒美」とか「報酬」的な意味である。勿論、動詞としての方が広く認識されているかもしれない。「取り扱う」「治療する」「処理する」などなど。

例としては

"You should break up with him.   He is not treating you right."
(あの男とは別れた方がいいわ。あなたへの接し方、ひどいもの。)

ってなもんである。

後半部分を直訳すると「彼はあなたを正しく扱っていない」となる訳だが、フィーリングでわかって頂きたい。恋人としての思いやりや優しさや愛情表現や、そういった諸々のもの、すべてをひっくるめて欠如してることを「not treating right」という訳だ。

もっと一般的な例としては

"Dr. Smith treated my illness."
(スミス先生が私の病気を治してくれた。)

というのはどうだろう。

「処理する」となると薬品などを使って表面加工するような時に使う。

"He treated the film with some chemical."
(彼は化学薬品を使いそのフィルムを処理した。)

とか。
下水場で汚水を処理する場合もtreat waterである。

でも案外日本人に知られていないように思うのが動詞としての「おごる」、或いは名詞としての「おごり」という使い方。


上司があなたをランチに連れ出してくれて

It’s my TREAT.

と言えば、彼または彼女に支払いをまかせてOKということ。上司の「おごり」って訳だ。
動詞として使うんなら

"I’ll TREAT you today."
(今日は私がおごるよ)

である。

たまには外食もいいもんだ。
お給料も出たことだし、気前よく「おごってやるよ」と言いたいけれど今月末はちょっとした旅行を計画しているので、懐は、寂しい。

なかなか現実は厳しいのである。

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