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オーストラリアdeワーケーション記

クライアントには直通の電話番号を渡しているので、何かあれば直接私の携帯に電話が入ります。なので、私の手から携帯は離れません。完オフがない。常在戦場の仕事柄これは仕方のないこと。

長い間、これは私にとって普通のこと、日常でした。でも、数年前、自分の年齢を思っている時、突然どっと疲れを感じたたのです。

――私は一体いつまで働くんだろう。このままだと死ぬまで休みとは無縁なの?休みが欲しいなら選挙の仕事は辞めるしかないんだろうか。

でもお引き受けしている選挙が終わるのが数年後。それまで休日は無し?と思ったとき、この言葉が飛び込んできました。

ワーケーション

この時は、ちょうどコロナ禍に差し掛かった頃で、何かの記事で「ワーケーション」という言葉を見かけたとき、直感的にこれだと思ったのです。

「オンラインを駆使して好きな場所でいつも通り働く」。

これなら私にもできるかもしれないと思いました。
その頃は、コロナの影響でコンサルティングはほぼオンラインになっていたし、そもそも選挙の日程が事前にハッキリと決まっている自治体選挙なら、問題はない。ただ、常在戦場といわれる衆議院だけは、いつ解散がやってくるかわかりません。あー、やっぱり無理か。と、肩を落としそうになった時、解決策がやってきました。解散になったら、航空券をとって帰ってくればいいのです。簡単だ!

人って追い詰められるとアイディアと出会うものです。
解決。

私は選挙と選挙の合間を探り、行きたかったところに行き、そこで仕事をしよう!そう決めると、ワクワクが押し寄せてきます。クライアントや関係各所には海外に出ている旨をお伝えし、時差を読みながら日中は普通に仕事をする。オンライン会議など時間調整をお願いすることもあるけど、それは日本に居ても同じこと。だったら行けるじゃないの、海外。

行ってみたい場所に、少し長めに滞在して、日中は仕事をし、仕事の合間にその土地を楽しむ。

ということで、今回はオーストラリアに来ています。

どこに行く?

海外への航空券は、貯まったマイルを使います。行先にはあまりこだわりなく、仕事の合間をにらんで、チケットが取れるところを取っておきます。
今回はオーストラリア行きのチケットを取っていました。でも飛行機が到着するシドニーから先、どこに行くのかは何も検討もしていませんでした。予定は8月23日~9月9日。羽田発の飛行機はシドニーに着くので、先ずはシドニーに滞在しようかと1週間のホテルだけを予約。さて、その先どうしようかと思っていた8月の初旬に、この予定を変えなければという思いがけない出来事があったのです。
(つづく)

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