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一年で一番大好きな、五月の終わりに。

バタフライ・エフェクトという言葉が、とても好きです。

少し前のこと、
私の暮らすマンションで、転落事故がありました。
おそらく飛び降りでしょうか。。

ほんの数時間のちには、何事もなかったかのように整えられていたけれど、

平日の昼間、
おそらく住民ではただ一人、私だけかもしれない、
偶然にも耳にした大きな衝撃音と、
目にした血溜まりは、あまりに衝撃的で、
出来事そのもの以上に、様々な想いが交錯しました。

私の部屋は、
ここへの転居で、私にとっては大きくエネルギーの上昇した、パワースポットのような、
今でもとても愛しいお家ですので、

同じ場所で、
磁石の両極のように、真反対のエネルギーが働いたという事実に、
人それぞれの違いは、当たり前のことではあれど、

誰しも、哀しい程に、
自分の目を通してしか、世界は成り立っていないということを、改めて深く実感します。


個々の肉体がある以上、他者の想いや気持ちを、誰もが本当の意味で理解することなど、本来できるはずもなく、
だからこそ生まれる、哀しみや葛藤もあるだろうけれども。。

それでも、だからこそ、それを追い求め、
知りたいと思い、寄り添いたいと思う。

感情が、喜怒哀楽が、ドラマが生まれる。

生きることの醍醐味とは、そこにあるのではないかと思います。


相手の世界の全てを推し量ることが、たとえ本当の意味では、永遠に出来ないとしても、

寄り添いたいと願う気持ち、拒絶したいと思う心。

時に遠ざけあい、時に重なり、

想いとは裏腹に、願うタイミングとは違う形でやって来もする。

そんなものを、
互いの世界の中で受け止め、一つ一つ編み上げていく。

その積み重ねこそが、人生のドラマなのではないかなと思います。


自覚があろうがなかろうが、無数の存在のすべてが影響し合い、交差しているということを、再認識します。

蝶のひとひらが、嵐を起こすように、

存在する全てのものが、
誰かに、何かに、ただの一度も影響を及ぼさないということなどあるはずもなく、

それとは、一生互いに知ることがなくとも、
及ぼした影響が、
また紡がれ、受け継がれ、
永遠に終わらない物語として、繋がっていく。


名も知らぬ「あなた」も、
私に及ぼした影響を知ることなど、きっと無いのでしょう。
私自身が世界に及ぼす影響の全てを、
一生知りつくせることも無いのと、同じように。


それでも、私が私の世界の中で、あなたを知っている以上、

どうかご無事でいらっしゃいますように、と、
あれから、ふとした瞬間ごとに、ずっと、
心から祈っています。

一年で一番大好きな、爽やかなエネルギー溢れる五月は、私の誕生日月です。
ただただ、父と母に、産んでくれてありがとうと思う、
誕生日は、年々歳を重ねるごとに、そう思う1日になりました。

生命の息吹、命の煌めきの持つ美しさは、
肉体を持ち、生まれてこられたからこそ解る、
何よりのギフトだと思っています。

そのギフトが、
どうか見知らぬあなたの中でも、
今も煌めいてくれて、いますように。

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