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外見は内面の若さに従う

「おばさんになったね」

昼前になっても化粧もせず部屋着でソファーに横になっている私に向かって
父が放った言葉だ。

父は私の外見というよりも、良い時間になっても顔も洗わず部屋着でゴロゴロしている私をおばさんくさく感じたのだろう。

以前の私は朝起きるなりすぐに着替えてコンタクトを入れ化粧し髪型を整えて朝の団らんの時間を迎えていた。短期間の帰省ならば早起きして化粧するのだが今回のように一か月の帰省となると気が緩んでしまう。しかしそれはただのいいわけなのだろう。

数日前友人とドライブに行ったのだがその際の彼女の言葉を思い出す。
「以前は洋服や化粧品などの買い物のために県外まで行ってお洒落なものを買っていたけど今はそこまでの情熱を持てない、私はもうおばさんなんだろうな」
私は思う事があったが何も言わなかった。

内面が若さを忘れてしまわなければ、外見もそれに伴って若さを覚えている。
限度はあるが内面が老けている人よりは内面が若い人の方が外見の衰えが遅い。このことは本で読んだことがあり私も事実だと思う。

私の周りにいる見た目の若い人は皆、内面が若い。
休日を無駄にダラダラ過ごさず、趣味に没頭していてエネルギッシュだ。
彼らは皆、顔がイキイキしている。

特に予定もなかったが、私はすぐに着替えて化粧を始めた。
怠惰な自分に抗いたくなったのだ。

まだ30歳。老けるには早い。


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