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#37 蛇は苦手でした。

蛇は苦手でした。
感情の見えにくい目と、割れた舌先が苦手だったのです。

ですが、昨年、伊勢神宮で蛇を見たのですが、その話をした時に、「おい、キミ、それはすごいことだぞ」みたいな反応を多くもらうようになってからというもの、蛇への苦手意識が薄らいでおりました。

ですが、以来、なかなか遭遇することもなかったのですが、昨日、家の庭に現れたのです。

ギーギーと鳴く鳥の声に引っ張られるように庭に出てみれば、見たこともない、薄いグレーと鮮やな青色の、大きめの綺麗な鳥がいました。

「あら、可愛い、でも、なんだか困ってそうね」と、「ヒナ鳥でも、巣から落ちてしまったのかしら」と近づいてみると、シュルシュルと、蛇が庭の塀を登ってゆくのが見えました。

「警戒の鳴き声だったのね」

と思いながらも、わたしが、その綺麗な鳥にしてやれることもなく、ぼんやりと見てる間に、鳥も蛇も視界から消えてしまいました。

「18年住んで、初めて見たわ…」
と呟き、
「18年は、あっという間ね…」
と思いました。
「人生だって、あっという間よね」
とも。


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