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東京万景 「深川不動尊と富岡八幡宮」

成田山深川不動尊
貧乏人に暮れは辛いよね

今日は門前仲町駅で降りて深川不動尊と富岡八幡宮に参拝した。僕は正月に大勢の人でごった返すなかで参拝する初詣というのが嫌いで(と言っても何回も初詣やってるけどね)年末に詣でることにしている。ひねくれ者なのだ。富岡八幡宮は、伊能忠敬が愛した神社だし、実は新撰組の土方歳三とも少しだけ縁がある(可能性があると言う話だ)。

新撰組の土方歳三は、流山で近藤勇が新政府軍に投降したのち、新撰組から離れて江戸に潜行し、勝海舟に「近藤の救命」を訴えたが、もともと新撰組に反感しかない海舟が近藤の救命に動くはずがない。

仕方なく、土方は浅草今戸の松本良順の宿坊にいたが、「慶応4年4月10日(5月2日)、土方歳三の一行、今戸(浅草)より八幡別当寺に移る」と記録があるように、今戸から深川の八幡宮の別当寺に移った。その別当寺というのは「新撰組日誌」(新人物文庫)では、冨岡八幡宮の近く、深川不動尊の参道に面する永代寺ではないか?と書かれている。

土方は、その翌日(11日)には下総鴻之台(現在の千葉県市川市国府台)に集結している大鳥圭介率いる幕府脱走軍に合流する。

まあ、そんなことで、新撰組好きの僕は、東西線門前仲町駅で降車して深川不動尊と富岡八幡宮および永代寺に参拝しようとしたのである。ところが深川不動尊と富岡八幡宮に参拝したにも関わらず、肝心の永代寺に行くのを忘れてしまったのである。深川不動尊の参道に確かに永代寺らしき寺はあったのだが、つい、うっかり忘れてしまったのである。

富岡八幡宮。数年前の殺人事件があってからか人出は少ないように思える。

富岡八幡宮は、2017年に起きた「富岡八幡宮殺人事件」によって参拝者を激減させた。事件は、第20代宮司の弟が自分を蹴落として第21代宮司になった姉への逆恨みから日本刀で突き刺して殺害し、姉の運転手にも怪我を負わせた。犯行には弟の妻も加わったと見られ、結局、弟夫妻も犯行後に現場で自殺したという忌まわしい事件だ。


深川不動尊 御朱印

貧乏なくせに、おまけに根っからの神だの仏だの宗教嫌いなくせに、御朱印を集めたり、お守りやお札なんかを買ったりしている。本当にバカだなぁと思う。

参拝後に永代寺に行くのを忘れて、伊能忠敬の旧居跡まで足をのばしてから何も食わずに帰宅したのだった。

富岡八幡宮 御朱印

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