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シニアのためのAI教室 初回

今日は初心者文章教室(この夏で3年目になります)に続いて、シニアのためのAI教室(全3回)を開講しました。当初は申し込みがなく、やめようと思っていましたが、少数の申し込みがあったので、やむなく開講しました。

文章教室にも体験受講者がひとりいて、その方に対応するために平常よりも中身の濃い(自分で思っているだけかもしれませんがw)講座にしました。しかし、冷やかしのようで、その方は体験だけに終り、受講申し込みには至りませんでした。

さて続いてAI教室になりますが、このセッティングが少し大変なのです。小型ビュアーをセットして、どういうわけかBluetoothにつながらなかったのでHDMIケーブルでビュアーとPCをつないで壁面投射しました。

AI講座の様子

事前に教室で何度か試していたのでスムーズにセッティングできましたが、他校で同じ事をやろうとしたら大変でしょうね。

前日遅くまで作っていたAI教室の資料(AIについての知識、身近にあるAI機器、スマホやPCでの実演等・・・)通りに進めようとしていましたが、セッティング時に受講生の方々(70代女性数人)が入ってきたので、自己紹介にAIに関する解説などをすっとばして、実演から始めちゃいました。

AIで何ができるのかを解説しようとして「入力欄に指示文を入れるんですね、この指示文をプロンプトと呼びます。それでは富士山を描いてみますね」ちゃっちゃっと壁面に投映されたPC画面に富士山が生成されるのを見て「何、こんなことができるの?」と目を輝かせています。
「はい、これはただの富士山ですが、ここに例えば“夕景、頂上に雪が積もった富士山、麓に広がる湖に冨士山が映り、逆さ冨士を作っている”と具体的に指示すれば、こういう絵になりますね」
「おお、凄い!」
「これは有料版のChatGPT4で、皆さんに試してもらうAIはGPTの3.5で、テキストベースのものなので画像は生成できません。ただマイクロソフトのBingはアカウントがあれば無料ですから、そちらで画像生成ができますよ」
「ふーん・・・」
「今日はGPT3.5をスマホにインストールしてテキストベースのAIを試してみましょうね」
「はい」
「皆さん、スマホはお持ちですか?」
「はい」

好奇心に満ちあふれた受講生の輝く瞳を見て、「では、先にそれぞれのスマホに“GPT”をインストールしましょうね」と言って、インストールの手伝いをしました。

インストールし終わると同時に勝手に入力し始めて「何、これ?面白いじゃないの!」「ねぇねぇ、これ最高!」って女子高生のような奇声をあげて僕の話も聞かずに色々とAIを試しているようでした。困ったものです。

「じゃあ、この回答文を“英訳して”“韓国語訳して”と指示してみてください。まずは英訳してと指示してみましょう」
「はい、あ、凄い!」
「次は韓国語に・・・」
「あ、凄いですね。じゃあ、私がSNSに書いた文章を他国語に訳してくれるんですね」
「はい、多言語対応ですからね」
「スゴーーーい!」
それからなんだかんだと雑談になり、AI講座を成さなくなり、どうしようかと考えた末に「ああ、自己紹介をし忘れていましたね、僕は昭和32年生まれの67歳で・・・」なんて講座進行予定が逆になって、受講生の方々の自己紹介となると、それぞれが勝手に自分の話を長々とし始めました。んで、聞けばひとりは同じカルチャースクールで占いを教えている講師だということが判明。

そしていつの間にか終了時間になりました。

「ああ、次回はAIとは何か?何ができるのか?という話から始めますね」
「そんなことよりもPCを持ってくるから、そのBingとか言う奴で絵を描きましょう」
「賛成!」
「はいはい、わかりました」(ったく、しょうがねぇなあ・・・)

AI講座はよくわからない展開で第1回目を終えましたが、誰もがインストールできるGPTひとつであんなに楽しそうにしている方々を見ると、こちらも楽しさを通り越して嬉しくなるのでした。


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