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『未来省』キム・スタンリー・ロビンスン

ようやくお知らせできる運びとなりました。
9月19日、初の訳書が発売されます。
版元のサイトに告知が出たほか、Amazonでもすでに予約注文できるようになっています。

深刻化する気候変動にどう立ち向かっていけばよいのか、一個人としてできることにはかぎりがあるけれど、かといって人まかせにしていては取り返しのつかないことになってしまいます。できない言い訳はいくらでもあるからこそ、人類みながひとつになることが大事。ひとりでも多くの方に読んでもらって、みんなで考えていきたいのです。

この夏も、日本各地はもちろん、ヨーロッパでもたいへんな猛暑/酷暑に見舞われ、またつい先日には、大西洋の海流が早ければ数年のうちにも止まってしまう恐れがあるというニュースがあったばかりです。取り返しのつかなくなる〈分岐点〉はすぐそこに迫っているのかもしれません。

本書は、インドを襲った大熱波をかろうじて生きのびたアメリカ人青年と、パリ協定に基づいて国連が組織した通称「未来省」のトップを務めるアイルランド人女性との交流を軸にした物語に、経済・金融・社会・哲学などさまざまな角度からの考察が織りこまれ、重層的で奥深い作品となっています。
それだけにちょっと難しい部分もありますが、ふんだんに盛り込まれた名もなき人々の「生の声」ともいえるエピソードの数々は”明日は我が身“、つい先が気になって読めてしまいます。

同じくパーソナルメディア社が発行している隔月刊誌『TRONWARE』Vol.202(8/16発売)でも「特集:カーボンニュートラル」として詳しく紹介されています。こちらもぜひ手に取ってみてください。


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